c図1c〜e ヒト非脱灰凍結乾燥骨(FDBA)とエムドゲイン(ストローマン・ジャパン)を混合したものを填入し,d-PTFEメンブレン(Cytoplast)を用いて被覆した.骨膜減張切開は入れず,意図的に初期閉鎖を行わない(オープンバリアメンブレンテクニック4).f図1f〜h f:術後5か月,理想的な歯槽堤が再建されている.オープンバリアメンブレンテクニックでは,d-PTFEメンブレン(Cytoplast)あるいは二層構造のPTFEメンブレン(ネオジェン,ネオス・ジャパン)を用いる.意図的に歯肉弁を閉鎖しないため,骨膜減張切開を行う必要がない.患者にとって腫れや痛みが少ない低侵襲な骨造成法である(船越,2002)4.g:骨造成を行うことで水平的な骨レベルを獲得し,インプラントを隣在歯と調和のとれた位置に埋入することができる.h:10年後,歯槽骨のボリュームは維持されている.deghこれらによって影響するのが……図1a図1b・インプラント辺縁骨の吸収と関連・補綴設計(エマージェンスアングルとプロファイル)・適切な清掃性の確立問題提起インプラント埋入時の考慮事項・インプラントの埋入深さ・頬舌的ポジション・隣在歯との適切な位置関係超高齢社会を見据え,低侵襲で,再生能力を高め,しかも副作用のない方法を模索すべきではないか?◆症例1:オープンバリアメンブレンテクニック(骨造成の意義)the Quintessence. Vol.42 No.3/2023—054355よって……図1a,b 患者は57歳,女性,非喫煙者.₇~₅に抜歯後の大きな欠損を有する歯槽堤が認められる.骨造成時から始まっているのではないか?インプラント埋入に先立った骨造成の必要性インプラント周囲炎のリスクの回避は
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