ザ・クインテッセンス 2023年6月号
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cadbebba図2a,b 暫間的に形態回復した全部床義歯を再度破折しないように口腔内に装着し(a),咬合紙を用いて軽いタッピングを行い,咬合接触状態を確認した(b).a図3a,b シリコーン系の適合試験材で顎堤粘膜と義歯床との適合確認を行った.a:手指圧で口蓋部と小臼歯部を加圧し,適合検査を行った結果.b:患者に軽く咬合をさせるように指示をして,咬合圧が加わった状態で適合検査を行った結果.図1a~e 来院時の下顎義歯装着時の口腔内(a,b)と破折した上顎義歯(c,d).上顎は全部床義歯,下顎は部分床義歯の症例.上顎義歯が正中で破折しており(c),破折片は合わせると一致する(d).暫間的に形態回復をするため,義歯の破折部を瞬間接着剤で仮固定した(e).the Quintessence. Vol.42 No.6/2023—1291105症例1◎義歯装着時の口腔内と破折した義歯◎破折した下顎義歯の咬合接触状態◎顎堤粘膜と義歯床との適合状態これらの情報から,義歯破折の根本的な原因は何か,また義歯修理のためにはどのような処置が必要と考えますか?口腔内の状態と破折した義歯の診査

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