ザ・クインテッセンス 2023年7月号
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1顎関節・周囲組織2垂直的下顎位3水平的下顎位4前歯,とくに犬歯の位置と形態5臼歯の位置と咬合面形態6力によって発生する現象1う蝕234ればならない.そのために,う蝕のリスク診断,歯周病のリスク診断を行うのと同様,力のリスク診断を行わなければならない(図2,3).リスク診断結果に基づき,治療計画,補綴設計,メインテナンスプログラムが変化するのである.人間の歯や周囲組織に発生するトラブルの原因力によって発生するトラブル力のリスク診断 われわれは日常臨床において,対症療法にならないよう原因追究を行い,根本的原因解決を図らなけthe Quintessence. Vol.42 No.7/2023—152391歯   =咬耗・破折・う蝕・欠損・知覚過敏・修復物 =咬耗・破損・脱離・二次う蝕インプラント=破折・緩み・骨吸収・ロスト歯周組織=垂直性骨欠損・リセッション周囲組織=筋痛(こり)・頭痛顎関節 =顎関節症咬合痛・歯髄炎・位置移動図1 人間の歯や周囲組織に発生するトラブルの原因.交通事故や腫瘍などのアクシデントを除き,トラブルの原因のほとんどがこれら4つに包含される.図2 力によって発生するトラブルを回避するために,われわれは咬合を学ぶのである.図3 トラブルが力によって発生しているのかどうかと,力のポテンシャルを判断する.1.力のリスク診断Point!Point!Point!歯周病力(咬合)医原性この中から,真の原因を突きとめる!

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