ザ・クインテッセンス 2023年8月号
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3演者論202文度 審美エリアでのインプラント治療において,いかに短期間かつ低侵襲なアプローチで,審美的に満足のいく結果へ導くことができるかは,大きなテーマの1つである. インプラント周囲の歯周組織と調和した上部構造の歯冠形態を再現度高く実現するためには,理想的なポジションにインプラントの埋入手術が行われていることが重要になる.そのため,インプラント埋入手術のプランニング段階から歯科医師と歯科技工士が最終補綴装置をイメージし,緊密に連携をとることがインプラント治療を成功へ導くための必要条件になる. そこで本稿では,抜歯即時インプラント埋入・即時プロビジョナルレストレーション装着(immediate implant placement and provisionalization(以下IIPP)を行った症例を掲示し,診断からプランニングまでをオンライン上で歯科技工士とリアルタイムに情報共有し,良好な結果を得たので,その注意点とデジタルエラーに対する対策も含めて報告したい. インプラント治療におけるデジタルデンティストリーにおいて,術前検査で撮影したCBCTのDICOMデータをインプラントプランニングソフトに取り込み,口腔内を口腔内スキャナー(intra oral 54田中秀樹*/兒玉邦成*1*福岡県開業 田中ひでき歯科クリニック*1歯科技工士 田中ひでき歯科クリニック連絡先:〒814‐0132 福岡県福岡市城南区干隈2‐1‐19Minimally Invasive Implant Treatment by Using Digital Dentistry:New Ap-proaches for Immediate Implant Placement and Provisionalization in Upper Anterior RegionHideki Tanaka/Kuninari Kodamaキーワード: デジタルデンティストリー,immediate implant placement and provisionalization,ガイデッドサージェリー the Quintessence. Vol.42 No.8/2023—1720特 集 1はじめに1.ガイデッドサージェリーの精低侵襲インプラント治療におけるデジタルデンティストリーの応用上顎前歯部におけるImmediate Implant Placementand Provisionalizationへの新たな取り組み

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