scanner,以下IOS)で読み込んだ画像データ,または最終補綴装置をイメージしたワックスアップ模型を技工用CADに読み込みSTLファイルとしてマッチングし,ソフト上でインプラント埋入プランニングを行うことができるようになった.そのプランニングデータを基に,サージカルガイドを3Dプリンターで製作(以下3Dガイド)し,ガイデッドサージェリーを行うことで,より正確な位置にインプラントを埋入することが可能である. Tahmasebら1は,ガイデッドサージェリーの誤差をサージカルガイドの種類別に比較したところ,歯牙支持タイプは挿入点での誤差が0.84mm,先端部での誤差が1.15mmで,粘膜支持タイプや骨支持タイプと比べ,もっとも精度が高かったと報告した. ガイデッドサージェリーの精度に影響を及ぼす要因として,CBCT画像の解像度,撮影時の患者の動き(モーションアーチファクト),口腔内のメタルによるアーチファクト,サージカルガイドの適合精度,スリーブ位置の骨面までの距離などが挙げられる.これらの要因に細心の注意を払えば,少数歯欠損症例のインプラント治療において光学印象やガイデッドサージェリーを用いることは,多数歯欠損や無歯顎症例に対するインプラント治療と比較して,検査,診断からインプラント埋入,最終補綴装置装着までのフルデジタルワークフローが確立された場合では,より安全で確実なインプラント治療が可能となる.the Quintessence. Vol.42 No.8/2023—172155①診断用デジタル ワックスアップ⑤インプラント埋入②プランニング⑥精密印象③IIPPにおける PVRのデザイン⑦最終補綴装置の デザイン④3Dガイドの設計⑧最終補綴装置装着IIPPのワークフロー
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