ザ・クインテッセンス 2023年9月号
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本稿で紹介する新たに登場したNi-Tiファイルセーフティチップの先端形状 Ni-Tiファイルの研究開発は頭打ちだと思われることもあるが,2020年の筆者らの連載から3年が経過した現在でもいまだに新製品が続々と市場に出回ってきている状況を考えると,まだまだ頭打ちとthe Quintessence. Vol.42 No.9/2023—196953RaCe Evo(レイスエボ・白水貿易)ROTATE(松風)ProTaper Ultimate(プロテーパーアルティメット・デンツプライシロナ)Aurum Blue(Ciメディカル)されていたSXはオプションにいうわけではなさそうである(図1).Ni-Tiファイル創成期の1990年代初頭から長くオーステナイト相優位の「銀色」Ni-Tiファイルが市場におけるシェアを独占してきたが,2000年代の終盤からニッケルチタン合金の熱処理の研究が盛んに行われるようになり,現在,色付きの熱処理型Ni-Tiファイル全盛期に突入している.本稿でも数種類のNi-TiファイルをごP55〜P60〜P58〜P62〜Ni-TiファイルUPDATEPoint!・ファイルのサイズ展開が幅広い・正三角形ベースの断面,Point!・長方形をベースにしたS字状の断面形態・最大で#60.04テーパーまで拡大が可能Point!・プロテーパーシリーズの最新システム・根管上部および根管口付近の拡大に使用Point!・ブルーワイヤーテクノロジー熱処理加工・断面は正方形と,コンベックストライアングル(三角形ベースで六角形に近い形態)

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