図1 デジタルデンチャーの製作は,①印象体や作業用模型をスキャンする過程,②PC上で人工歯排列等を行う過程,③それらを3Dプリントやミリングする過程に分かれ,それぞれに専用の機器が必要となる.the Quintessence. Vol.42 No.12/2023—262127ラボスキャナー3Dプリントミリング口腔内スキャナー❹デジタルデンチャー一般的なデジタルデンチャー製作の流れ❶スキャニング❷義歯の設計❸3Dプリントまたはミリング人もいるようだ. しかし,実際にいくつか症例をこなして気づいたことは,デジタルデンチャーといっても,歯科技工士には大変革であるものの,歯科医師のやることはアナログで,チェアサイドでの診療は従来法とほとんど変わらないということだった.要するに,従来法での知識,技術がそのままデジタルデンチャーに活きるということである. そこで,本稿ではデジタルデンチャーの概要と,筆者が現在臨床で試用している最近発売された3Dプリンターを用いたデジタルデンチャー製作システムでの臨床経験を通して気づいた,デジタルデンチャー製作において一般歯科医が知っておきたい点を書き出してみた.
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