ザ・クインテッセンス 2024年4月号
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Movie(使い方:P3参照)スマホで動画が見られる!P82,86When, What, and How Should We Ensure Healthy Permanent Dentition in Pediatric Dentistry?76東京都開業 K DENTAL CLINIC連絡先:〒125‐0061 東京都葛飾区亀有3‐17‐2‐1FHyosong Kwonキーワード:小児への対応,口腔機能,萌出時期 日々,心身ともに成長し,変化している小児においては,その成長発育が正常な方向に進んでいるのか,何かしらの問題が起きていないかを長期的な視点で診ていくことは重要である.本特集では,子どもたちを健全な永久歯列に導くという観点から,筆者が日々の臨床で,いつ,なにを診て(チェックして)いるのか,そして問題が起きた際の対処法と介 図1に示すように個人差はあるものの,小学生のうちに永久歯列が完成されると筆者は考えている.この時期は安定した成長がみられるとともに,運動機能や言語機能,そして学校における集団生活を通じて社会性も発達するため,歯科衛生指導は保護者から本人へと移行してくる.入のタイミングについて,筆者の考えを述べていく. 前編(乳歯萌出前後~乳歯列期)では,口腔機能の発達と乳歯萌出前後~乳歯列期に筆者が何を診て何をしているか,また成長とともに生じるトラブルなどについて取り上げたが,後編では永久歯萌出期~混合歯列期~永久歯列完成の過程で起こりえるトラブル,そして対処方法について解説する. 歯の萌出に着目すると,6歳以降は順次永久歯が萌出してくるが,それぞれの歯の平均的な萌出時期を把握することがポイントとなる.また,口腔内を観察することで萌出程度を把握することも可能である.図2a~dは同じ年齢(6歳)の児童の口腔内写真であるが,比較すると₆相当部顎堤の高さと幅のthe Quintessence. Vol.43 No.4/2024—0770権 暁成特 集 3健全な永久歯列完成のために,このとき,ここを診る,これをやるはじめに1.永久歯萌出期~混合歯列期~永久歯列完成に何を診るか,何をやるか後編

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