Moviethe Quintessence. Vol.43 No.7/2024—1376(使い方:P3参照)スマホで動画が見られる!P51,52 本邦において,根管治療は“抜髄”と“感染根管治療”の2つに大別できる.さらに感染根管治療は,“過去に根管治療を行っているもの”と,“行っていないもの”に分けられる.過去に根管治療を行っている歯に再度処置を行うことを“再根管治療”と呼び,日々の臨床においては,初回根管治療よりも再根管治療のほうが多いのが現状ではないだろうか. その再根管治療を行う際に悩ませられるのが“ガッタパーチャ除去”である.根管治療の目的は細菌感染の除去であり,ガッタパーチャ(以下,GP)はこの細菌感染の温床となっている可能性があるため,可及的な除去が必須となる. しかしGPの除去は,さまざまな器具を使用しても根管内から完全に除去することは困難である1~4.とくに,古いGPは硬く,また根管壁に残っているGPを除去することは至難の業である. そこで本稿では,まずは再根管治療の原因から述べていき,筆者が考える効率的なGPの除去について,さまざまな側面から考察して解説する.山内隆守Efficient Gutta-Percha Removal in Endodontic Retreatment36東京都開業 赤坂TKデンタル連絡先:〒107‐0052 東京都港区赤坂3‐15‐9‐6FTakamori Yamauchiキーワード:ガッタパーチャ除去,再根管治療,根管上部形成特 集 1再根管治療で重要となる効率的なガッタパーチャガッタパーチャはじめに使用する器具と臨床のポイント教えます!GP除去
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