ザ・クインテッセンス 2024年6月号
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Significance of Relationship Between Occlusal Plane, Occlusal Vertical Height and Mandibular Position28Masayoshi Shirasuキーワード:咬合平面,咬合高径,下顎位,フェイシャルタイプ,後方咬合平面白数正義岡山県開業 白数デンタルオフィス連絡先:〒700‐0821 岡山県岡山市北区中山下1‐9‐40‐6F 無歯顎であろうと有歯顎であろうと,歯科医療において咬合再構成を行う際に最終的に重要なのは下顎位です.下顎位とは,頭蓋に対する下顎の位置関係であり,最終的に下顎位を規定しているのは歯(補綴装置)です.つまり,下顎位を考慮することは,歯の位置関係についての考慮が必要となり,歯の排列を示す咬合平面への考慮が必然となります. 咬合平面が下顎位に影響を与えていることはわかっていたとしても,日常臨床において歯科医療を必要としている患者の多くが,なんらかの咬合平面の乱れを抱えているのが現状ではないでしょうか.つまり術者には,咬合平面の乱れをどの程度まで修正するのか,何を基準に咬合平面を設定するのか,the Quintessence. Vol.43 No.6/2024—1138はじめに─咬合平面,咬合高径を変えると下顎位が変わる─特 集 1今こそ知りたい咬合平面,咬合高径,下顎位の関係性

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