ザ・クインテッセンス 2024年9月号
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b図1a~c a:正面観,b:2枚の結合組織(移植片),c:矢状面.IPACテクニックによる歯間乳頭再建.②①a①②cthe Quintessence. Vol.43 No.9/2024—185935ポイントその1ポイントその2唇側水平アクセス切開を用いたトンネリング(パウチ)テクニック(図1a)2枚の結合組織(移植片)を使用(図1a~c) 唇側フラップ内に挿入した2枚目の移植片により唇側歯肉のperi-odontal phenotypeをthick typeに変更させることで,経年的にブラックトラアングルが閉鎖してくることを期待している.唇側フラップ内に挿入した2枚目の移植片が,歯間乳頭とその直下に挿入した1枚目の移植片を一緒にリフトアップすることでブラックトライアングルの閉鎖を促している. 歯間乳頭再建術を成功に導く最重要ポイントは,フラップ(とくに歯間乳頭部)への「血液供給」である.IPACテクニックは,歯間乳頭部への血液供給に配慮しパウチ法によるトンネリングテクニックを適応し,そこに唇側水平アクセス切開を用いることで歯間乳頭部を歯冠側に可動させやすくしている.IPACテクニックによる歯間乳頭再建の2つの特徴

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