MFS 2014年2月号(お試し版)
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My First Stageキーワード: tooth wear,咬合挙上,レジンプロビジョナルレストレーション梅田慈子東京医科歯科大学高齢者歯科学分野連絡先:〒113‐8549 東京都文京区湯島1‐5‐45接着技法を用いた咬合再構成図1a~d 初診時の顔貌および口腔内写真.顔貌より明らかな咬合高径の低下が生じており,歯冠破折部には補綴スペースがない.う蝕ではなく,tooth wearによる実質欠損が認められる.図1a図1b図1c図1d日常臨床で行う治療の内訳補綴治療 45%歯内・歯周治療 30%う蝕治療 20%外科治療 5% 臨床経験年数  卒後8年目.2006年東北大学歯学部卒業後,同大学病院にて研修医課程を修了.2007年より東京医科歯科大学高齢者歯科学分野に在籍.博士課程修了後,医員として歯科治療に従事,現在に至る. 診療方針  患者の訴えに耳を傾け,その原因を的確に把握し,最良の治療法を選択できるよう努めている.大学病院での診療では,さまざまな訴えをもった患者に接する機会を得ている.正確な問診や診断をすることの難しさに日々直面しているが,口腔内のみならず,全身的所見,生活環境にも目を向けるよう心がけている. 日々の臨床  東京医科歯科大学歯学部附属病院のスペシャルケア外来(旧高齢者歯科外来)では,65歳以上の有病高齢者を対象としている.診療内容はう蝕治療(約20%),歯内・歯周治療(約30%),外科治療(約5%)と多様であるが,そのなかでも補綴治療(約45%)の占める割合は大きい.初診時の状態200200the Quintessence. Vol.33 No.2/2014—04622014年2月号

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