政 治文化・連載連 載連 載経 営Products & MaterialInformationBooks&Journals特 集nico新創刊(2)平成19年2月10日(土)月刊 毎月1回10日発行 第134号行 政・社 会今月のニュース歯科医療器材の輸入商社として1916年に創業し、昨年90周年を迎え、つねに歯科医療器材総合商社として確固たる地位を確立してきた株式会社モリタ。そこで今回は、現在の厳しい歯科界において、業界のリーディングカンパニーとして歯科界を牽引していく株式会社モリタ代表取締役社長、森田晴夫氏にお話をうかがった。企業人として、また歯科界の一員として今後どのように歯科医療の発展に寄与していくのか、思いを語る。森田:私は、創業当時より長年受け継いできた「進取の気性」「四恩の心(天地、国家、父母、衆生に対する感謝の気持ち)」を忘れずに日々努力しています。患者さんや諸先生方に喜んでいただけるような商品や技術、情報を提供していくことが、歯科医療商社としての役割だと思っています。ですから、最先端の技術や海外情報などもいち早く入手し、日本市場を基盤とした世界の歯科医療発展に貢献していきたいと思っています。また、個人としても企業人としても相手の立場にたち、全体のことを考えながら判断するように心がけています。たとえば、水平位診療システムの開発と普及が現在の歯科医療に大きな影響を与えたように、患者さんやユーザーの立場にたつことでより良い商品が生まれてくると思います。 そのため、患者さんの気持ちにたった歯科医療環境の提供を行い、その時代時代に合った最先端の技術を導入して課題を解決し、お客様に提案することを企業姿勢としています。 さて、当社では最近の注力商品として、3DX(スリーディーエックス マルチイメージ マイクロCT)を販売しています。従前の設備と比べると高額ですが、トータル・バリューが評価され、導入された先生にはご満足いただいています。この製品は国内だけでなくヨーロッパでも好評を得ていますので、今後はコストの面でも普及しやすい価格になっていくものと思っています。さらに予防歯科関係では、さまざまなメーカーとのタイアップによってシステマチックな商品を開発し、歯科衛生士の皆様がもっと活躍できるような環境を提供できるように考えています。 また、当社では昨年から90周年記念講演をはじめとするイベントを全国各地で開催しています。昨年はセミナーが300以上、そのうちの90周年記念特別講演会は今年の3月までに14回を予定しています。昨年、先にも述べました3DXに関しては、特別フォーラムも開催させていただきました。テーマはひとつに設定するのではなく、最先端歯科医療を標榜する内容となっていますのでたくさんの先生方に聴講していただき、お役にたてればと思っています。 当社が歯科医療に貢献するために信念をもって商品を開発し、より良いものを提供していくために、企業としても経営状態が安定し続けなければなりません。社員のスキルアップを図り、今後100周年、200周年と続くような企業づくりに努力しなければならないと思っています。森もりた田晴はるお夫株式会社モリタ代表取締役社長プロフィール1982年、同志社大学工学部卒業。同年4月、株式会社モリタ入社。1983年、米国ペパーダイン大学入学(経済学専攻)。1985年、同大学卒業。1993年、取締役となり、1999年に代表取締役社長に就任。現在では日本歯科コンピュータ協会会長、社団法人日本歯科商工協会副会長など多数の役職を務める。 12月15日(金)、新歯科医師会館にて日本歯科医師連盟(以下、日歯連盟、永山一行会長)による定例記者会見が開催された。 冒頭、永山会長は、平成19年度の税制改正について触れ、社会保険診療報酬にかかる非課税措置が存続されたことについて「率直に良かった」と述べた。そして、新井悦二衆議院議員が自身のHPで自民党内に「自民党歯科医療小委員会(仮称)」を立ち上げると報告したことについて、「同委員会が国会議員に歯科を理解していただく場として期待している」と述べた。また、同日開催された理事会で政治献金活動を再開する旨が決定したことも報告。そのなかで「お付き合い程度の献金が必要な時機にきた」とし、「かつての“バラマキ”には絶対にしない」と歯科界に理解のある議員に対して献金活動を行っていく考えであるとした。 つぎに、蒲生 洵副会長より来年の参院選に出馬する石井みどり氏(日歯連盟参与)をPRするために制作されていたDVDが完成したことが報告された。本DVDは各都道府県および郡市区歯科医師連盟に年内にも配布される予定。その内容は石井氏が全国各地を巡り、選挙への熱い思いを語る姿や各地からの応援メッセージが収録されている。 ひきつづき、平成19年5月31日(木)、九段会館(東京都)にて都道府県ならびに762郡市区の連盟代表者を集めて会議を行うことが報告された。蒲生副会長は開催について、「石井みどり選挙のためではなく、あくまでも連盟活動の一環として活動内容を理解してもらうために開催する」と述べた。 その後、記者から出された「今年を振り返って」との質問に対して永山会長は、「会員に信頼されるように活動を行ってきたが、まだ考えていることは半ば程度。来年の石井選挙には全力を注がなければならない」と述べた。【参考資料】新井悦二衆議院議員ウェブサイトhttp://my-dream.air-nifty.com/etsujiarai/ 12月10日(日)、鶴見大学会館メインホール(神奈川県)において日本臨床歯周病学会第4回細菌検査シンポジウム(有田博一関東支部長)が、「抗菌療法、フルマウスディスインフェクション、インプラントのエビデンスを探る-細菌検査に基づくインターディシプリナリーとチーム医療-」をテーマに開催され、約130名が参集した。 本シンポジウムは第1部と第2部に分けて行われ、第1部「細菌検査に基づく抗菌療法とフルマウスディスインフェクションのエビデンスおよび臨床の実際(歯周治療編)」では、中川種昭氏(慶応義塾大学教授)の座長のもと、田中真喜氏(神奈川県・吉野歯科診療所)、三辺正人氏(千葉県開業)、五味 一博氏(鶴見大学助教授)、田中良枝氏(神奈川県・吉野歯科診療所)が講演し、細菌検査にもとづく抗菌療法の有用性について、現在までにわかっていることと今後の展開が示された。 また、第2部「インプラント治療における細菌検査と抗菌療法のエビデンスと臨床の実際(インプラント編)」では、吉野敏明氏(神奈川県開業)の座長のもと、吉野宏幸氏(埼玉県開業)、伊藤太一氏(東京歯科大学)が講演した。歯周病とインプラント治療の関係について、文献や実際の症例をもとに考察した。 最後に、演者全員によるパネルディスカッションが行われ、臨床における細菌検査の今後の可能性やチーム医療における歯周病専門医と歯科衛生士の役割など、会場の参加者も交えて活発な議論が展開された。 今回で第4回を数え、かつ最終回を迎えた本シンポジウムには、歯科医師のみならず熱心な歯科衛生士の姿も多数みられ、細菌検査にもとづく抗菌療法への高い関心と大きな期待がうかがえるものであった。「感謝の気持ちを大切に国民の口腔保健に貢献していきたい」創業90周年を迎えた、「モリタ」の顔パネルディスカッションの模様。顔今月の日歯連盟、定例会見を開催新井衆院議員が党内に歯科医療小委員会(仮称)を立ち上げ日本臨床歯周病学会第4回細菌検査シンポジウムが開催細菌検査の今後の可能性について議論『歯科保険請求〔青本〕』の2007年版、さらなる充実で4月に刊行!解釈が混乱しがちな症例も、青本なら簡単明瞭!『歯科保険請求2007』お茶の水保険診療研究会:編/東京医科歯科大学歯学部同窓会社会医療部:監修 ●約900頁 ●A4判 ●2色刷り(特集カラー) ●定価:9,450円(本体9,000円・税5%)〔クイント青本の特長〕・平成18年大改定以降~平成19年春までに頻出された通達・改正点を全網羅!・特集Ⅰでは「提供文書の書き方」を実例で解説。面倒な提供文書もこれでOK!・ 特集Ⅱでは「こんな返戻には、こう対処する!」として、面倒で再請求しなかった返戻分に具体的な対処法を示す!・請求漏れのないレセプト作成にワンポイントアドバイスがフォロー!
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