新聞クイント2007年8月(お試し版)
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平成19年8月10日(金)月刊 毎月1回10日発行 第140号 (1)政 治行 政・社 会文化・連載連 載特 集広 告暑中お見舞い・名刺広告連 載Products & Material経 営Books&Journals会場:熊本市内出・展・企・業・一・覧毎月1回10日発行 第140号 平成19年8月10日8月号今月の「顔」2面第37回 ㈳日本口腔インプラント学会・学術大会 開催!土屋和子▼介護保険制度に「口腔機能の向上支援サービス」が導入され、一年あまりが経過した。国診協調査では、本サービスの実施状況は対象施設の二五%ほどであると報告しているが、これからも「自己実現に対する口腔機能の役割」について、普及および啓発を怠ることはできない。▼二〇〇六年四月に改正された介護保険制度は、通所施設利用者を対象にしており、居宅においては従来どおり、居宅療養管理としての扱いである。依然として訪問歯科の需要は、介護保険制度とは別ルートからの対応が強いられている。しかし、本丸は外出できない居宅療養者の口腔ケアであり、そのような生活の場における口腔機能は、単発的に対応する治療よりも、永続的に支援する口腔ケアが必要なのである。▼今回の介護予防によって、口腔機能の向上支援の実績を積むことができれば、二〇一二年の改訂介護保険では、居宅においても通所施設利用者と同様に口腔へのアセスメントの制度化が期待できる。すでに改訂議論は二年後に控えているが、福祉の領域に「口腔」たる文言が明記された今、歯科界が治療のみならず口腔ケアを通じて国民への貢献を達成できるか否かのターニングポイントになる二年であることを歯科医療従事者であるわれわれは認識していきたい。 (植田耕一郞)今月のラインナップ石井氏、中西氏両陣営、出陣式を挙行/夢みる子ども基金 歯科医師3人を刑事告訴/保険の窓連載「医院のマナーと心配り」フリーランス歯科衛生士に聞く!!連載「未来派コラム 2007年を読む !」「DH叫ぶ笑う考える」「歯科医のやすらぎ噛みしめグルメ」「歯(師)人の格言・名言.com」第37回 ㈳日本口腔インプラント学会・学術大会開催!「専門性あるインプラント治療」― インプラントのスタンダード レベルを高めるためのチャレンジ ―㈱バイオデントNew Products情報/Quintシークワーズパズル暑中お見舞い・名刺広告-歯科界より、夏のご挨拶-歯科医院経営 特別企画「歯科助手が主役の医院づくりを!!」連載「学会UP TO DATE」「今月の歯科界 MONTHLY LOOKBACK」₂ ₃行政・社会₄文化・連載₅連 載₆ ₇特 集₈ ₉広 告� Products& Material� � �暑中お見舞い名刺広告� 経 営� 連 載8歯科衛生士業務30周年を迎えたフリーランス歯科衛生士クインテッセンス出版今月の新刊雑誌・書籍の読みどころ�Books& Journals20079.14 15 16 FRISATSUN 6月28日(木)、新歯科医師会館にて日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)による定例記者会見が開催された。 冒頭の挨拶のなかで、大久保会長はさる6月19日(火)に経済財政諮問会議にて審議されていた基本方針が閣議決定されたことに触れ、「方針の項目のなかにレセプトのオンライン化の一律義務化が明記されていることにきわめて違和感を持っている」と述べたうえで、「医療のなかに経済的視点を入れることは必要だとは思うが、一方的に経済重視の考え方からのみ医療が語られ続けてきたということに強い憤りを感じる。医療は効率的・合理的な視点からだけでは成立することはできないし、馴染めない。今後もそのようなことを主張し、日歯としてきちんとした政策を出していきたい」と経済重視の方針について言及した。 また、来る8月2日(木)、新歯科医師会館1階大会議室にて「日本歯科総合研究機構設立記念シンポジウム~医療連携による新たな歯科保健医療を求めて~」が開催されることが報告された。当日は「国際情勢と日本の外交」と題するテーマのもと、斉藤邦彦氏(元駐米大使)による特別講演が行われる。また、パネルディスカッションでは「医療連携の取り組みの現状」と題するテーマのもと、天本 宏氏(日本医師会常任理事)、前沢政次氏(日本プライマリ・ケア学会会長)、黒岩卓夫氏(在宅ケアを支える診療所全国ネットワーク会長)、清野 裕氏(日本糖尿病協会理事長)らをパネリストとして招聘。各団体の立場から積極的な議論も予想され、設立記念にふさわしく盛会となることが期待される。 会場では、村上恵一専務理事より、さる6月21日(木)に歯科医療安全対策委員会(助村大作委員長)が医療法改正によって4月から義務付けられている医療の安全を確保するための歯科診療所における各種指針・手順書・計画の具体的なモデルおよび編集例などを作成したことが報告された。『日歯広報』の7月15日号に小冊子として同封し、日歯会員への周知を図るとともに各診療所に医療安全管理や院内感染対策への対応をお願いするとのこと。 引き続き、「定款等改正臨時委員会の設置」が同日開催された理事会で決定したことが報告された。同委員会では、国の進める公益法人制度改革にあわせて、日歯の組織改革と定款改正、さらに関係諸規則の見直しを行う。委員については各ブロックから10名を選出し、まずは役員任期の3年から2年への改正を優先して検討するとした。日歯、定例会見を開催レセプトオンラインの一律義務化が決定大久保会長「経済重視の考え方に強い憤りを感じる」とコメント閣議決定の内容についてコメントする大久保会長。

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