新聞クイント2014年11月(お試し版)
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2014年11月10日(月) 第227号3 今月のニュース学 会講演を行った古谷野 潔氏。第3回メディアセミナー、九大教授の古谷野氏が講演日本歯科インプラント器材協議会 10月16日(木)、日本歯科器械会館(東京都)において、日本歯科インプラント器材協議会(黒田和彦会長)による第3回メディアセミナーが開催された。本協議会は、歯科インプラント医療の発展と向上に貢献することを目的とする日本国内の歯科インプラントおよび関連器材販売企業19社で構成されている。 開会の挨拶で黒田和彦会長(株式会社アルタデント代表取締役)は、インプラント治療におけるトラブル報道について触れながら、「他国に類を見ない高齢化を迎えている日本において、インプラント治療が正しく普及せずに国民が治療を受けられないことだけは避けなければならない」と述べ、欠損補綴治療としてのインプラントの有効性を強調した。 その後、(公社)日本口腔インプラント学会の常務理事、学術委員長である古谷野 潔氏(九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座インプラント・義歯補綴学分野教授)による講演「口腔インプラント治療の進歩と再生医療」が行われた。氏は、患者さんのQOL向上に貢献するインプラント治療の特徴や問題点、今後改良すべき点などを挙げた。なかでも口腔内外からの骨移植、上顎洞底挙上術、ソケットリフト、スプリットクレスト、GBR、挺出による骨組織再生など、骨増生の方法について、自身の研究も含めて多数の症例を供覧しながら解説した。また、歯科における再生医療の現状や今後の可能性についても言及した。 講演終了後には質疑応答が行われ、インプラント治療の最新技術や治療費などについて意見が出された。 今月のニュース社 会 10月8日(水)、厚生労働省は平成24年度国民医療費の概況を発表した。それによると、平成24年度の国民医療費は39兆2,117億円となり、平成23年度の38兆5,850億円に比べて6,267億円(1.6%増)増加した(図1左)。人口1人当たりの国民医療費は30万7,500円となり、前年度の30万1,900円に比べて1.9%増加した。 診療種類別(図1右)では、医科診療医療費は28兆3,198億円(総医療費の72.2%)、薬局調剤医療費は6兆7,105億円(同17.1%)、入院時食事・生活医療費は8,130億円(同2.1%)、訪問看護医療費は956億円(同0.2%)、療養費等は5,597億円(同1.4%)となっている。 歯科診療医療費は2兆7,132億円(同6.9%)となり、平成23年度の2兆6,757億円(同6.9%)と比べて375億円増(1.4%増)となった。平成24年度国民医療費39兆2,117億円歯科医療費2兆7,132億円 今月のニュース学 会 10月5日(日)、東京医科歯科大学において、日本臨床歯周病学会関東支部第69回支部教育研修会(佐瀬聡良支部長、西原廸彦理事長)が「インプラント治療を歯周治療・修復治療の立場から考える」をテーマに開催された。 午前は、長谷川嘉昭氏(東京都開業)による講演「歯周炎に罹患した天然歯の保存とインプラント治療」が行われ、インプラント治療に再生療法を併用した場合の可能性について、複数の症例を供覧しながら解説した。 また、二階堂雅彦氏(東京都開業)による講演「When to Extract? When to Preserve?」が行われ、天然歯とインプラントの共存について、天然歯の抜歯および保存の判断基準など、さまざまな問題点を提示しながら解説した。 講演後のディスカッションでは、両氏ともにインプラント治療を行う前の歯周治療の重要性について強調した。 さらに、武田朋子氏(東京都開業)が「日本臨床歯周病学会インプラント認定医申請の実際」と題して登壇。インプラント認定医取得の意義と受験前の準備について、必要事項や提出用症例など、実例を交えながらわかりやすく解説した。 午後の特別講演では、内藤正裕氏(東京都開業)による「修復の立場からインプラントを考える」と題する講演が行われた。氏は、咬合理論に結びつけたインプラント補綴などについて長期症例を基に解説しながら、歯周病専門医や口腔外科医との咬合に関する共通の議論が展開されることに期待を寄せた。第69回支部教育研修会を開催日本臨床歯周病学会関東支部左より、長谷川嘉昭氏と二階堂雅彦氏。 今月のニュース社 会懇親会で挨拶するICOI会長のAdy Palti氏。図1 国民医療費・国民総生産および国民所得比率の年次推移(左)、診療種類別国民医療費の構成割合(厚労省の資料をもとに編集部作成)。 10月3日(金)から5日(日)の3日間、東京国際フォーラムにおいて、第31回ICOI(International Congress of Oral Implantologists)世界学術大会(伊藤公一大会長)が「インプラント学の未来」をテーマに開催された。会場には、アジア太平洋から12ヵ国、米国・欧州・中近東から18ヵ国の会員など、1,200名以上の参加者で盛会となった。 3日には、スペシャルゲストスピーカーであるDennis Tarnow氏(コロンビア大学臨床教授)、Craig M. Misch氏(米国開業)、Sang Choon Cho氏(ニューヨーク大学准教授)がそれぞれ登壇。また、Young ImplantologistsとしてDavid Holmes氏(イギリス開業)、本間輝章氏(東京都開業)による講演が行われた。 4日のメインシンポジウムでは、Scott D. Ganz氏(米国開業)、Gerard Scortecci氏(ニース大学教授)、小宮山彌太郎氏(東京都開業)、辻 孝氏(理化学研究所)、Thomas J. Han氏(米国開業)、Paul Lin氏(台湾開業)、Mani Alikhani氏(ニューヨーク大学准教授)による講演が行われた。 5日のメインシンポジウムでは、Ady Palti氏(ICOI会長)、Preston D. Miller氏(南カリフォルニア大学臨床教授)、Richard Kraut氏(米国開業)、Nabil Barakat氏(レバノン大学教授)、Bach Le氏(南カリフォルニア大学臨床准教授)、Joseph Kan氏(ロマリンダ大学教授)による講演が行われた。 本大会は、その他にポスター発表、企業フォーラム、さらにThe 2nd ADIA-Pacific Section Meetingなど、多くのセッションが開催された。「インプラント学の未来」をテーマに1,200名が参集第31回ICOI世界学術大会0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 0 5 10 15 20 25 30 35 40 1955196519751985199020002012%兆円対国民所得(NI)比率国民医療費対国内総生産比率(GDP)対国内総生産比率・対国民所得比率国民医療費 入院医療費37.6%入院外医療費34.6%薬局調剤医療費17.1%入院時食事・生活医療費2.1%訪問看護医療費0.2%歯科診療医療費6.9%歯科診療医療費6.9%医科診療医療費72.2%療養費等1.4%

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