2016年1月10日(日) 第241号1〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビル TEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 Email : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部200円(税別) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料 : 2,400円(税別 ・ 送料別)20161毎月1回10日発行第241号平成28年1月10日げる結果となった。 しかし、どのようなことが起きようとも歯科医療と政治は、切っても切れない関係にある。それでは、長年活動の幹だった参議院比例区選挙の擁立が難しい状況で、今後どのように政治に立ち向 日本歯科医師連盟(以下、日歯連盟)は、第127回臨時評議員会において、既に決定していた次期参議院比例区選挙の組織代表候補者擁立を白紙撤回した。日歯連盟元幹部、連盟への起訴によって選挙運動に極端な制限今こそ問われる日歯連盟の存在意義が加わり、かつ、会員のマインドも著しく低下しており、当然といえば当然の判断である。これでしばらくの期間は、起訴の影響とあいまって候補者擁立は難しくなり、今後の連盟活動、また組織存在そのものへ疑問を投かうのであろうか。 現在、参議院比例区以外でも歯科医師の籍をもつ国会議員は、多数存在するようになった。また、国会議員の中でも歯科医療の環境向上に理解を示す議員も少なくない。基金の対応でも感じた地域それぞれの実情がある。ならばこれを機に、日歯連盟とは組織が独立する都道府県歯科医師連盟中心の活動を試み、それとともに連盟の活動を従来の選挙、献金でのかかわりだけでなく、政策を政治家とともに立案、実現に向けた取り組みはできないだろうか。その結果、会費は献金ではなく活動費に充てることが中心となり、今回のような疑念をもたれることは少なくなるはずである。 ただし、どんなに組織が変化したとしても、社会の目はつねに連盟活動に厳しいものであることは忘れてはならない。 (鞍立常行・新潟県開業)http://www.quint-j.co.jp/歯科のコミュニケーションサイトクインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。社会から存続を望まれる企業として、人々の健康に貢献したい森田晴夫株式会社モリタ代表取締役社長2社 会 今月のニュース社 会Giovanni Zucchelli教授緊急来日講演会、日本初の3D動画で盛会となるZucchelli教授からの学び」が行われた。プラスティックサージェリーで名高い自身にとっても難易度が高く、予後に不安を残す症例をあえて供覧し、「Zucchelli教授であれば、このような症例にいかに対応するのか興味深い」と締めくくり、Zucchelli氏の紹介を兼ねた講演が行われた。 続いて、瀧野裕行氏(京都府開業)による特別講演「インプラントのための審美形成外科」が行われた。前歯部領域のインプラント治療における隣在歯との調和や左右対称性、そしてとくに歯間乳頭に対して自身の症例を通して考察を加えた。 そして、満を持してGiovanni Zucchelli氏(イタリア・ボローニャ大学教授)が「根面被覆外科テクニック」と題して登壇。当代一の根面被覆外科医として名を馳せるZucchelli氏は、まず根面露出のパターンを事細かに説明し、角化歯肉や歯根面の軟組織の特性に言及した。Zucchelli氏が結合組織移植片採取の3D動画をスクリーンに映した際には聴講者から歓声があがるなどし、最初の講演を終えた。 午後からは再びZucchelli氏が講演を行い、午前に引き続いて移植片の縫合テクニックに加え、改良型バイラミナテクニックの術式などを3D動画で披露。途中、聴講者全員が3D用メガネをかけている会場風景をZucchelli氏が自身のスマートフォンで撮影する一幕もあり、会場をおおいに沸かせた。 本来のプログラムでは遊離歯肉移植片の採取などにも言及される予定であったが、急遽内容を変更して、口腔内で露出したインプラントを結合組織移植片で被覆するリカバリーテクニックを紹介し、参加者から喝采を浴びた。 3部にわたったZucchelli氏の講演後のディスカッションでは、会場から質問が飛び交い、盛況となった。 11月22日(日)、梅田スカイビルステラホール(大阪府)において、Giovanni Zucchelli教授緊急来日講演会(クインテッセンス出版株式会社主催)が「3Dで見る 美しすぎる歯周形成外科」と銘打ち、615名を集めて開催された。 主催者を代表して佐々木一高氏(クインテッセンス出版代表取締役社長)が開会の挨拶を述べた後、中田光太郎氏(京都府開業)による座長講演「Root coverage techniques ―Giovanni 3Dメガネをかけて講演を聞く参加者。広 告株式会社モリタ 連 載1分間コラム奥田克爾4新春企画年頭所感山科 透/杉岡範明/武井典子高橋英登/住友雅人/森田晴夫8 9名刺広告歯科界より新年のご挨拶~新年の一言歯科人241名~インフォメーションクインテッセンス出版からのお知らせ2015年 刊行物一覧6 7 新春特別対談医療の明るい未来に向けて―iPS Dentistryの夜明け―山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所所長・教授)河奈裕正(慶應義塾大学医学部准教授)
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