新聞クイント2017年12月(お試し版)
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2017年12月10日(日) 第264号3活発な議論が重ねられた総合討論。 今月のニュース学 会議が行われ、今後の方向性が示された。 2日目のシンポジウムでは、座長の田口則宏氏(鹿児島大学)によりシンポジウムの意図が明確に示された後、和田尚久氏(九州大学病院)、白井 肇氏(岡山大学病院)、二宮一智氏(日本歯科大学新潟病院)、村田雅史氏(新潟県開業)による講演が行われ、保存、補綴、口腔外科、歯周それぞれ専門歯科医の立場から総合歯科医に求められる役割について示された。 本大会では口演およびポスター計51題が発表され、そのうち10題は本学会の特徴でもある卒後3年目以内の歯科医師による“若手優秀ポスター賞”応募演題であり、審査委員による選考の結果、最優秀賞には根東愛氏(徳島大学病院)が選ばれた。また、今年度から開始された優秀口演賞には古市哲也氏(日本大学)が選出された。 総合歯科医療における位置付け、専門歯科医や地域医療と連携の中での役割、またその中で総合歯科医としての専門性のあり方など、今後も議論を重ねながら追求するためのたいへん意義深い2日間であった。10回の節目の大会が成功裏に終幕第10回総会・学術大会日本総合歯科学会 11月4日(土)、 5日(日)の両日、アートホテル新潟駅前(新潟県)において、第10回日本総合歯科学会総会・学術大会(藤井規孝大会長、伊藤孝訓理事長)が「専門歯科医と総合歯科医」のテーマのもと開催され、10回の節目となる本大会には253名が参集した。 1日目には、特別講演として伊藤孝訓理事長(日本大学松戸歯学部)による理事長就任講演「総合歯科学の本質」が行われ、講演後には座長の樋口勝規前理事長(福岡歯科大学)を中心に学会が進むべき道を考えるべく活発な討 今月のニュース企 業(Dentsply Sirona CCO)やHenning Mueller氏(Dentsply Sirona Group Vice President Asia Pacific RCO)の紹介がなされた(3氏へのインタビューは12面に掲載)。 引き続き会場では、千葉豊和氏(北海道開業)によるオープニングで講演会がスタートし、飯田吉郎氏(愛知県開業)、草間幸夫氏(東京都開業)、荒井昌海氏(東京都開業)、中田光太郎氏(京都府開業)、南 昌宏氏(大阪府開業)による講演では、インプラント治療、CAD/CAM修復、歯周外科治療など、実際の臨床現場でデジタルを活用した示唆に富む内容が多数披露され、参加者の注目を集めた。その後、モデレーターを務めた千葉氏によるディスカッションでは全演者が再び登壇し、参加者の多くの質問に演者がていねいに答えるなどおおいに盛り上がりを見せた。 世界最大規模のデンタルソリューションカンパニーであり、デジタルデンティストリー分野を牽引し続けるデンツプライシロナ社の今後の動向に注目したい。 11月3日(金)、ベルサール汐留(東京都)において、デンツプライシロナサミット(デンツプライシロナ株式会社主催)が「更なるイノベーションの追究」をテーマに開催され、同社製品ユーザーをはじめとする約400名の歯科医療関係者が参集した。 まず、北本優子氏(デンツプライシロナ株式会社代表取締役社長)より、本年1月にデンツプライシロナとなって初のイベントであることや日本市場の位置づけなど、力強いメッセージが発信されたほか、Walter Petersohn氏盛り上がりをみせたディスカッションの様子。デンツプライシロナサミットに約400名が参集デンツプライシロナ株式会社グッドデザイン賞ベスト100に選出された「ベラビューX800」。 今月のニュース企 業ベラビューX800、グッドデザインベスト100を受賞株式会社モリタ製作所 株式会社モリタ製作所(京都府、塚本耕二代表取締役社長)の歯科用3次元X線診断装置「ベラビューX800」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催する2017年度グッドデザイン賞(応募総数4,495件、受賞1,403件)において、高機能、高い安全性を実現しながらも、操作部のインターフェイスのわかりやすいデザインなど、医療機器の理想的な姿として高く評価され、「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれた。 ベラビューX800は、CT、パノラマ、セファロの撮影機能を併せもつ歯科用3次元X線診断装置であり、独自の先端技術を採用し、高精細な画像撮影と同時に、患者さんへの被ばく量の低減を実現している。広い可動領域をもつ特徴的なアーム構成により、術者と患者さんの対面ポジションや、車椅子への対応が可能となっている。直感的なGUIを搭載する操作パネルは、術者の身長や姿勢に合せて自在に調整することができる。 グッドデザイン・ベスト100は、2017年度グッドデザイン賞受賞対象の中で、審査委員会により独自性、提案性、審美性、完成度などで特に高く評価された100件である。グッドデザイン金賞等特別賞の候補として、8月23日(水)に開催されたグッドデザイン・ベスト100選定会にて選出された。 同製品はドイツのiFデザイン賞において、歯科用X線装置としては初となる金賞も受賞している。 なお、2017年度グッドデザイン大賞は、カジュアル管楽器「Venova」(ヤマハ株式会社)が選ばれた。 今月のニュースひ とされた。選出された8点の作品の中からグランプリには、中馬哲弥さん(北海道)が選出された。また今年からデンタルスマイル部門が新設され、齋藤誠一郎さん(東京都)が受賞した。 主催者を代表し、堀 憲郎会長は「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤーは、8020運動の普及を目的に始まり、今年で25年目になる。これからも笑顔があふれる社会が真の長寿社会であると信じて、より充実した歯科医療を目指したい」と述べた。 その後のトークセッションでは、司会者からの「いい歯やいい笑顔を保つために心がけていることは?」との質問に対して、草刈さんは「昔は気にかけておらずむし歯になっていましたが、今は定期的に歯科健診に通っています」と大人の笑顔で答え、米倉さんは「歯みがきが大好きなので、歯ブラシをいつも持ち歩いていますし、フロスもしています」とにこやかに述べた。 なお、昨年の“著名人部門”では、三宅宏美さん(いちごウエイトリフティング部選手兼任コーチ)、松坂桃李さん(俳優)が受賞している。 11月8日(水)、シャングリ・ラホテル東京(東京都)において、ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2017授賞式(公益社団法人日本歯科医師会主催、株式会社ロッテ協賛)が開催された。24回目となる今年の“著名人部門”では、米倉涼子さん(女優)、草刈正雄さん(俳優)が表彰された。 また、一般から募集したスマイルフォトコンテストでは、全国から5,534点の笑顔写真が寄せられ、審査委員長の浅井愼平氏(写真家)らによって選出された8点の作品が表彰米倉涼子さん(左)、草刈正雄さん。ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2017開催著名人部門に米倉涼子さん、草刈正雄さんクインテッセンス出版 2018年の雑誌は年・・・・間購読がおすすめ!年間購読のお申し込み・お問い合わせは、歯学書.comまたは03-5842-2272(営業課)まで欠損主体の時代から“口腔を生涯守る時代”の歯科臨床総合誌歯科医師と歯科技工士がともに読む補綴専門誌見える。つかめる。明日の臨床が楽しくなる!歯科衛生士のためのビジュアルマガジンインプラントを臨床に生かすための専門誌患者さんと歯科医院の笑顔をつなぐ歯科情報誌日本
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