92JAID特集 新型コロナウイルスの影響で、業種業態問わずあらゆる企業で、徹底した感染症対策とオンライン化が進んでいます。歯科医院も例外ではなく、これまで以上の感染症予防対策とオンライン化が必須になります。 現在、当院ではエアロゾル感染と暖房時の感染対策として、エアコンの吹き出し口に「プラズマクラスターを設置」しています。また、接触をできるだけ避けるために、オンライン化を積極的に進め「顔認証による検温と同時にレセコンへ本人来院確認ができるシステム」や、「診察券を廃止しスマートフォンアプリ」を導入しています。 これらに関しては、感染症対策だけでなく、受付の負担軽減にもつながります。今では、事務に関してもオンライン事務代行に依頼しており、より専門性が高く、さまざまな成果を医院にもたらしてくれています。 今後、必ず訪れる未来に対して、今からどのように対策するか考え、歯科医院の新しい未来を創りたいと考えています。<待合室対策> 検温、手指アルコール消毒の実施、受付にシールド設置、待合室の過密を防ぐ予約の入れ方、空気のこまめな入れ替え、マスク常時装着のお願いなどを徹底しています。<器具・院内環境対策> 器具はミーレジェットウォッシャーで徹底洗浄、クラスBオートクレーブによる滅菌を行い、最高レベルの対策をしています。治療中、飛沫が発生する状況においては、口腔外バキュームを稼働させ、飛沫を周囲に広げないようにしています。また、診療ユニットは患者さんごとに徹底清拭・消毒を行う、またディスポーザブルの使用により、感染リスクを下げるようにしています。<患者-ドクター間対策> 患者さんごとにグローブの交換、術者のマスク交換を行い、接触・飛沫感染対策を行っています。脇田雅文JAID顧問神奈川県開業:わきた歯科池田 寛JAID常務理事東京都開業:池田歯科クリニック各医院でのコロナ対応エアコンの吹き出し口にプラズマクラスターを設置(ダイアン・サービス)することで、エアロゾル感染と暖房時の感染対策を行っている。顔認証による検温と同時にレセコンに本人来院確認ができるシステム「Apotool & Box」(ストランザ)により、効率化と接触の削減が図られている。受付へのシールドを設置をはじめ、患者とスタッフ間における飛沫感染対策を徹底している。感染防止対策のため、待合室の座席間隔を十分にとっている。
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