臨床力アップ に直結! 話題の研修・セミナー情報!講師が語る105図1 One Stop Digital Solution。口腔機能回復は矯正治療だけに限らず、小児(矯正)治療、補綴治療、歯周病、保存修復や歯内療法、口腔外科に至るまで、一口腔単位で治療に当たる必要な症例では、デジタル化によって他科との連携が取り易くなり安全で精度の高い治療が可能となる。図2 シュアアライナー。アライナー矯正は、従来の固定式矯正治療とはメカニクスが違うが、生体を扱う以上、基本的な矯正治療の原則知識と経験に基づいて、新たなアライナーテクニックを組み合わせた治療が必要である。図3-b Diagnostic Modelから製作されたセットアップモデル。石膏模型で矯正治療計画のシミュレーションを行うことは非常に煩雑である。デジタルモデルを利用することで複数の治療計画によるセットアップモデルの製作が簡便に行われるようになった。図3-c SureSmileのライブラリにはデジタルデータ化されたほぼすべての市販ブラケットが登録されている。デジタルセットアップモデル上でブラケットポジションを決定し、これを基にIDBトレーの製作を行うこともできる。図3-a SureSmileによるDiagnostic Model(診断用モデル)。IOS(Intra Oral Scan)によって得られた患者の口腔内三次元情報を基にDiagnostic Model(診断用モデル)が製作される。各歯はシステムによって自動的に分割され、オペレーターは自由に各歯を移動させることができる。図3-e SureSmileによるTherapeutic Model(治療用モデル)。治療の仕上げ段階でTherapeutic Model(治療用モデル)を製作する。患者のCBCTから得られたDICOMデータとIOSによって得られたSTLデータを合成し、咬合、審美とPhenotypeを考慮したPLAN(最終的な仕上げ計画)を製作する。図3-f PLANを基にデザインされたSureSmile Wireを依頼する。SureSmile Wireはアメリカまたはドイツでロボットによりベンディングされ、依頼から2週間前後で医院に届く。SureSmile WireはCuNiTi、Elgiloy、Beta-Tiの3種類の素材、.016から.019x.025までのサイズ展開に1st、2nd、3rd orderを組み込んだワイヤーが処方される。図3-d SureSmileのデジタルセットアップモデルを3Dプリンターによって造形し、これに対して歯科技工士が患者ごとにカスタマイズされた舌側矯正ブラケットを製作している。デジタル矯正ステップ
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