デンタルアドクロニクル 2022
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114臨床力アップ  に直結! 話題の研修・セミナー情報!講師が語る日本臨床歯科学会の特徴 日本臨床歯科学会は、1980年に設立された「SJCD」が前身であり、スタディグループとして近年の日本の臨床歯科の発展に大きく関与してきた。2018年には学会として新しいスタートを切り、日本全国12支部で歯科医師のみならず、歯科衛生士や歯科技工士を含む2,000名を超える会員が歯科の最新トピックスについて日々研鑽している。 本学会の理念は、「臨床歯科医学の基礎の確立と最新歯科技術の習得・研鑽、医術の向上、ならびに医療人として人格形成に努力し、国民の健康管理に顎口腔系を通じて寄与する」ことである。これらの目的のため、代表的な治療分野を高度なレベルで専門的に連携させ、一口腔単位を総合的に捉えながらゴールを目指す臨床歯科学を追求している。 また、世界の学会と設立以来積極的に交流し、質の高い技術や情報を共有していくグローバルな活動を変わらず続けており、2019年からはIFED(国際審美歯科学会)の会員として承認され活動している。そ して隔年開催の、海外でのサマーセ ミナー(国際交流学会)も30年以上 続けており、レイモンド・キム先生 が教鞭を執られていたUSC(南カリフォルニア大学)でのセミナーから 発展し、現在では開催地を米国から欧州に移し、その時代の厳選された世界のトップスピーカーを招聘している。最新の活動内容 コロナ禍を考慮してオンラインによる例会などを定期的に開催していたが、2021年度も6月の第1回例会を皮切りに、SJCD会員を盛り上げるべくハイブリッド開催を行っている。第1回例会では東京支部長の日本臨床歯科学会(東京支部)大河雅之先生と山本恒一先生にご登壇いただき、ラミネートベニアにつ いての熱い講演を行っていただいた。また7月と12月には、若手の登竜門であるステップアップミーティングが平日の診療後の時間帯にオンラインにて行われ、多くの会員が参加した。若手歯科医師の発表とはいえ、治療、発表の内容は素晴らしく、本学会の醍醐味であるディスカッションでおおいに盛り上がった。9月には2年ぶりにテクニシャンミーティングがオンラインにて開催された。続く10月のハイジニス トミーティングもオンラインで2年ぶりに行われた。そして11月には、第6回学術大会・総会が盛大に行われた。10演題11名の演者が東京に 集まり、会場では53名が、そしてオンラインでは約580名が参加した。山﨑長郎理事長による開会の辞に続いた当日の内容は、今後の本学会の理事長 山﨑長郎 Yamazaki Masaoプロフィール 1945年生まれ。1970年、東京歯科大学卒業。1974年、原宿デンタルオフィス開院。著書『咬合再構成 その理論と臨床咬合と全身との調和(編著)』、『エステティック クラシフィケーションズ 複雑な審美修復治療のマネージメント(著)』(ともにクインテッセンス出版)ほか多数。日本臨床歯科学会(SJCD:Society of Japan Clinical Dentistry)は、臨床歯科医学の基礎の確立と最新歯科技術の習得・研鑽、医術の向上、ならびに医療人として人格形成に努力し、国民の健康管理に顎口腔系を通じて寄与する目的のために1980年代に設立された学会である。臨床・学術の両立により世界の歯科界を牽引する学会を目指すデジタル歯科補綴・咬合予防インプラント矯正(アライナー含む)マネージメントエンドペリオBasicAdvance

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