38Quint Dental AD Chronicle 2022鈴木:谷尾先生は、デンツプライシロナ社のデジタルインプラントソリューションを最大限に活用しながらさまざまな症例を日々治療されております。時には全顎的な症例もデジタルによるデータキャプチャリング、診断やCADCAMによる補綴物などを駆使しながら、審美的、機能的にもすばらしい治療を提供されており、かつそれらの手技をオープンに共有されています。そのような谷尾先生がデジタルテクノロジーをインプラント治療に導入している理由を改めてお聞かせください。谷尾:私がデジタルテクノロジーをインプラント治療に取り入れている理由として、利便性、効率性、正確性はもちろんですが、いちばん大きいのは患者さんの負担が軽減されることがメリットになるからです。たとえばIOSによる口腔内印象は、従来のシリコン印象と比較し不快感が少ないだけではなく、コロナ禍における昨今“非接触”という大変重要なメリットを患者さんに提供できます。これだけ世の中のDX(デジタルトランスフォーメーション=世の中のデジタル化)が進む現代社会では、自然なことであり、かつ必然のことだと考えております。歯科治療のなかでも、特にインプラント治療の分野においてはCAD/CAMで製作されるカスタムアバットメントや、CTのデジタルデータを使いプランニングを行い、ガイドを製作するなど、デジタルテクノロジーの応用が比較的早い段階から始まっており、私もその有用性を感じながら使用しています。鈴木:昨今デジタルインプラントソリューションを掲げるメーカーは多く存在しますが、数あるデジタルソリューションのなかから、なぜデンツプライシロナ社を選択されたのでしょうか。谷尾和正 たにお・かずまさ2002年、朝日大学歯学部卒業。2002~2008年まで医療法人健志ミナミ歯科クリニック勤務、南 清和先生に師事。2008年、医療法人タニオ歯科クリニック開業。2022年、「Quintessence DENTAL Implantology」2号にて、インプラント治療におけるデジタル技術活用術を特集。DX社会におけるデジタルインプラントロジーおよびシムプラント プランニング サービスの必然性聞き手:鈴木哲朗氏(デンツプライシロナ株式会社インプラントプロダクトマネージャー)谷尾和正
元のページ ../index.html#40