40Quint Dental AD Chronicle 2022谷尾:インプラント治療におけるデジタルテクノロジー関連のエビデンスは、数年前と比較しますとかなり多くのものが出そろってきました。精度やエビデンス不足を理由に、デジタルテクノロジーが得意な分野をデジタル化しない理由はないと思います。ただ、インプラント治療のすべての工程において、デジタルテクノロジーだけで完結できるものではないことも事実ですので、その部分はこれまでのアナログの部分を活かしながら、両方のソリューションをうまく使い分けていただければと思います。 特にデンツプライシロナ社のデジタルソリューションは歴史が長く、シムプラント、アトランティスは20年、セレックにいたっては35年の歴史があるそうです。一見他社と同じデジタル製品でも、それらの経験とノウハウを開発に活かしていると聞いておりますので、先ほど申し上げた使いやすさもそのあたりからくるのかなと想像しております。また、私が導入した当初もお世話になりましたが、デンツプライシロナ社の営業の方の製品に対するサポートは非常にていねいで分かりやすく、知識も多いため大変頼りがいがありますので、デジタル初心者の先生にもおすすめです。鈴木:谷尾先生には、昨年スタートした新製品「シムプラント プランニング サービス(Simplant Planning Service:SPS)」をご導入いただきました。こちらについて、先生よりご紹介をお願いできますでしょうか。谷尾:私はもともとシムプラントを使用しており、昨年こちらのサービスをご紹介いただきましたので、トライアルで導入しました。SPSはクラウド、フリーアプリケーションにより、医院の時間的・コスト的負担を軽減してくれますので、まさに現代のDX社会におけるデジタルテクノロジーの最良な手段を歯科に具現化したインプラントソリューションといえると思います。 医療器機としては、私の知る限り、国内初のサービスです。現状、ラボがシムプラント プランニング サービス(SPS)の導入で医院は効率化された図2-a “シムプラント プランニング サービス”オーダー用ポータルサイト画面。プルダウンによる選択やイラストを多用しているため、直感的に操作が可能。図2-b Primescanであれば、スキャンデータをCCC(コネクト ケース センター)を経由し、DDSC-Tokyo(デンツプライシロナのデジタル製品製造所)へ送信可能。
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