63スター・ジャパン 合同会社清水 ICLの場合、術後は定期的に検査を受けるだけで、コンタクトレンズのように自分で着脱したり、日々メンテナンスをしたりする必要がありません。そのため、小さなお子さんがいる女性も来院されます。自然災害や大地震への備えとしてICLを希望する方も増え、常にクリアな視界を保つことは、命を守ることにもつながると感じます。歯科医療従事者がICL を選択するメリット――歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士など、歯科医療に従事される方々がICLを選択するメリットはどこにあると思いますか。清水 歯科と眼科には共通点があります。それは、診断や治療のときに目を使う時間が長いという点です。私も患者として歯科に行くことがありますが、先生たちが熱心に治療される様子を拝見するたびに、本当に目を酷使されるお仕事だと実感します。また、歯の治療中は口腔内から飛沫が飛ぶことが多いので、歯科医師は医療用ゴーグルをつけて治療することがおありかと思いますが、眼鏡をかけていると医療用ゴーグルの装着をためらわれるのではないかとお察しします。北澤 歯科では診察や治療に拡大鏡やマイクロスコープを使う機会が頻繁にありますが、眼鏡をかけていると邪魔になります。その点、裸眼でもよく見えることは、より良い医療を提供するうえで大きなアドバンテージになります。実は、私のクリニックでは最近、ICLの手術を受けに来られる歯科医療従事者の方の数が増えています。清水先生がおっしゃるように、歯科の先生は口腔内の細かい部分を集中して見る時間が長いです。集中して凝視すると瞬きの回数が減るので、特にコンタクトレンズを使用している場合は目が乾燥しやすくなり、ドライアイに悩まされることが多いのではないでしょうか。そのような方にもICLはおすすめです。清水 ICLはImplantableContactLensの略ですが、Implantable、つまり挿入できるという点においては歯科インプラント手術と同じです。歯科のインプラント手術の場合、手術を受けて良かったという方と、手術後の状態が良好ではなく、満足されない方がごく一部おられます。ICLの場合は、やらなければ良かったという方がほとんどいません。実際、術後に眼内コンタクトレンズを取り外す患者さんの割合は1,000人に1人です。私個人の感覚ではありますが、歯科のインプラント治療に比べて安全・安心だと思います。手術をした患者さんからは、「もっと早く手術すれば良かった」という声をよく聞きます。北澤 私のクリニックで手術を受けられる歯科医師の方々には、休日にはゴルフやサーフィン、柔道といったスポーツを楽しむ方が大勢いらっしゃいます。ICLの手術を受けると、裸眼で仕事ができるだけでなく、動きが激しいスポーツをしても眼鏡やコンタクトレンズのように外れたりする心配がなく、どんな天候でも良好な視界を保つことができます。今よりもいっそう、スポーツをアクティブに楽しむことができるようになると思います。 医療に携わる同業者の一人としても、仕事も暮らしも今よりいっそう充実させたいと考えておられる歯科医療従事者の皆様には、ICLの手術をおすすめします。
元のページ ../index.html#65