デンタルアドクロニクル 2022
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82巻頭特集3 JAID:Japanese Academy for Inter-national Dentistryは、2012年3月11日に結成され、この春で10周年を迎えようとしています。 2021年は、2020年から続いたコロナ問題によって活動に制限がかかり、2度のハワイ大学とのセミナーも延期になり、主にZoomでの会議や出版のための原稿執筆や翻訳の活動しかできず、歯がゆい思いをしてきました。 2022年は制限のかからない活動ができるようになり、海外でのセミナーや学会への出席ができることを期待し、さまざまなプログラムを検討しています。 私の考えでは、2021年が歯科界にとっての本当の意味でのデジタルデンティストリー元年でした。いち早くアライナー矯正に関する書籍をクインテッセンス出版から上梓し、好評を得ています。会員医院でもセレックや口腔内スキャナなどのデジタル機器が拡充してきており、それらの機器をどのように使いこなすかの運用面をグループ全体で向上させていこうと考えています。 近年、歯科医師国家試験のハードルが上がり、どういう歯科医師になるかより、歯科医師になるためだけのモチベーションで学生時代をおくる学生が多いと聞きます。われわれの世代が、魅力ある歯科界にしていかなければ次に続く世代が目標を見失うのではないかと危惧しています。JAIDでは、若い世代に「魅力的な歯科界の創造と魅力的なグループの構築」により力を入れていきたいと思います。 また、海外だけでなく国内にもすぐれた講師やセミナーも多くいますが、井の中の蛙にならずに、広い視野をもってグローバルに活躍できる歯科医師の育成にもかかわれたらうれしく思います。 同じ志を持つドクターの参加をお待ちしております。JAID設立から10周年を迎えて岩城正明JAID会長、埼玉県開業:いわき歯科医院岩城正明会長。

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