デンタルアドクロニクル 2022
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85JAID設立10周年特別企画 以降もUCLAセミナーを主軸として、Peter K Moy先生のレクチャーやSamuel Lee先生のハンズオンなど趣向を凝らした内容で継続されています。 それ以外にも、オーストラリア・メルボルンのAlex Fibishenko先生のクリニックでザイゴマインプラントの研修、ブラジル・サンパウロでのザイゴマインプラントコースなども開催されました。 また、2016年からハワイ大学と提携した解剖学セミナーも行われています。 さらに、クインテッセンス出版ドイツ本社のご厚意のもと、ドイツ・ベルリンでのセミナーも毎年行っています。 日本だけでは得ることのできない最先端の情報を感じることのできる機会が海外研修の魅力の一つであると考え、今後も海外との交流を絶やすことなく発展させていきたいと考えています。国内での活動 国内ではJAID設立当初より総会および学術大会を毎年開催し、国内外の著名な先生に登壇していただいています。同大会はJAIDのメインの催事で、理事の先生のご尽力により開催され、多くの方々にご参加いただいています。 また、JAIDならではの機動力を活かし、コースやセミナーも企画しています。All-on-4即時荷重集中トレーニングコースでは、インプラントの埋入から即時荷重までの一連を座学および実習で学べるプログラムとなっています。英語論文抄読会では、担当論文を決めて翻訳し、要約して発表するといった基本に忠実な内容で、エビデンスを得ることにより日々の臨床や、翻訳・出版活動にも役立っています。清水藤太先生によるマイクロスコープを使用したエンドセミナーは大人気のプログラムで、毎回すぐに満員になります。 その他にも、口腔内撮影に関する研修やアライナー矯正に関するセミナー、日本有病者歯科医療学会との共催で企画された二次救命処置研修など、インプラントのみならず、日々の臨床に役立つ多くの企画も行ってきました。 そして、その間を縫うように書籍執筆活動も続けています。知識をまとめ、また調べ、そして意見をぶつけ合いながら集積し、一つの書物として完成させていくという過程は、計り知れない大きなものを得ることができるとJAIDでは考えています。 これらの活動を通して深まる交流は、会員相互の余暇での交流も深めます。コロナ禍以降、海外研修をはじめ国内での集会やセミナーも制限され、大規模での開催はできていませんが、真剣に、また笑い声にあふれた皆様との集いを心待ちにしています。 10周年を迎えたJAID。今までを礎に今後も日本の歯科界の発展に貢献し、海外との懸け橋となるよう邁進し活動を続けていく予定です。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。二次救命処置研修。エンドセミナー:顧問・清水藤太先生。会長・岩城正明先生、顧問・脇田雅文先生還暦祝い。JAID総会・学術大会。All-on-4即時荷重集中トレーニングコース。

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