デンタルアドクロニクル 2022
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86巻頭特集3 早いもので2022年でJAID設立10周年を迎えることになりました。インプラント・歯周外科を学ぶために国内外の著名な先生方の薫陶を受け、今に至っています。学術活動の一つとして多くの書籍製作活動にも取り組んできました。 2013年に歯の喪失が表情筋や咀嚼筋にどのような変化を及ぼし、顔貌に表れるのか、さらには老化に至る過程を解説し、インプラントによる口腔内の改善を説明するために、即時荷重インプラントで実践してきたオーラルリハビリテーションを多くの歯科医療従事者に知っていただこうと、書籍の刊行を計画しました。 そして、2014年から2017年にかけて、インプラント埋入後にプロビジョナルレストレーションを装着し、筋機能訓練(Myo functional therapy)を行い、口輪筋や頬筋の正常な形への変貌を見ながら最終補綴に至る過程を『Oral Implant Rehabilitationシリーズ』として、全3巻と英語版1冊の発刊に至りました。 このシリーズでは、主に口腔周囲筋の働きへの理解を深めるため、咀嚼や嚥下時の機能についても触れています。たとえば咀嚼筋は他の筋肉と違い収縮することによって、歯の存在により食物の厚さ・硬さを感じてから、患者個々の固有の咬筋の高さにより、最大の力を発揮します。たとえば、上腕のように外側が伸長し、内側が収縮し、力を発揮する動作とは異なります。 咀嚼時には臼歯部に1回あたりに体重と同じだけの力がかかり、1食につき平均540回は咀嚼します。6番相当部が上下顎に存在する場合、食物の約60%は同部JAIDの書籍製作を振り返って五十嵐 一JAID顧問、京都府開業:五十嵐歯科医院お口の健康で、人生を取り戻すインプラントでまるで自分の歯のような噛む力を取り戻す!歯がほとんどなくなるとなにがおこるの?クインテッセンス出版株式会社歯がほとんどなくなった人の治療法は?入れ歯以外にはないの?Vol.22014年10月2016年10月2017年11月2018年5月2015年10月2017年4月

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