和田匡史 Masashi Wada徳島県開業:和田歯科医院MID-G代表理事92MID-G特集2022 スタディグループ界のオールラウンダー MID-GMID-Gの2021~2022活動報告 2021年を振り返ってみると、2020年に引き続き、新型コロナウイルスの影響が大きかったと言わざるを得ません。MID-Gのセミナーも日程変更を余儀なくされ、オンライン開催に変更することもありました。 しかし、その逆境のなかでポジティブな出来事もありました。それは、歯科での日常的な感染対策がハイレベルで行われていることなど、歯科医療を再評価する声も聞けたことです。また、オンラインセミナーの一般化、デジタル化が進んだこともその1つだと考えています。 とくに私のような地方在住者にとっては、東京、大阪などに出向かないと受講できなかったセミナーを自宅で学べるようになったことは大きな変化でした。家庭をもつスタッフも移動なしで学べることができ、学びへのハードルが下がりました。反面、やはり対面で学ばなければ熱量までは伝わりにくいというのも実感しており、対面の価値が高まった年だったともいえます。社会全体における「デジタル化」の流れ さて、2022年以降の社会における変化はどのようなものになるでしょうか? 新型コロナウイルスの影響にかかわらず、間違いなくいえるのは「デジタル化の加速」でしょう。今後は、社会全体においてデジタル化、DX(デジタルトランスフォーメーション)化が進んでいきます。 歯科業界も例外ではありません。昨今では、学術、教育、経営のすべてにおいて、デジタル化、DX化とは切っても切り離せないものとなってきています。 アナログがすべてデジタルに切り替わるものではありませんが、現時点で、近未来にデジタルで可能となることを把握し、それをふまえたうえで、デジタルで対応できることは対応し、それによって生まれた人的、時間的リソースを、人にしかできないことに注力していく。私はこの流れになることが決定的だと感じています。これは、単純に手作業が機械に変わるというものではなく、ビッグデータとAIが中心になるという流れには抗えないのが事実です。この流れから、歯科業界だけではなく社会全体が大きな節目に立っているといえるのではないでしょうか。MID-Gの2021~2022活動報告とこれからのMID-Gの展望
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