デンタルアドクロニクル 2022
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96MID-G特集2022 スタディグループ界のオールラウンダー MID-G また、臨床ベースだけでなく、受付まわり、バックヤードでのデジタル化の話も盛り沢山となっています。コールセンター、滅菌センター、会計の自動化、カルテのペーパーレス化、防犯カメラ、給与の自動計算、院内技工の計算、グループウエアの活用など、これまで医院運営で悩みの種だった部分をいかにスマートにしていくか、という実例をお伝えする予定です。デジタル化は省力化でもあります。そこで得た余力を人にしかできないことにシフトし、より良い歯科医療を提供していけるようにしていきたいですね。 さらに、2022年度から「TC学校」というコースも始まります。これは、すでに働いて何年か経っている歯科助手だけでなく、新人歯科助手も受講対象としております。 連続した5日間の研修を、基礎知識からロールプレイングまで少人数制で実施します。このシステムは、実際にエムズ歯科クリニックで成長の効果が実証されているプログラムです。歯の欠損相談から、矯正の知識、契約書の作成、入金管理まで総合的に学べるコースとなっているため、やりがいを求める歯科助手、あるいは歯科助手にやりがいをもってほしい歯科医師の先生は「TC学校」をご検討ください。和田:では最後にMID-Gにおける「歯科医院の『在り方』」について教えてください。栗林:歯科医院の「在り方」というのは、歯科医院における道徳心であり、MID-Gのレギュラーコースで学ぶことのできる「6本の柱」が重要だと感じております(図2)。それも含めて、私のなかでMID-Gというのは、「教育にエビデンスをもつ」ではなく、「歯科医院の『在り方』にエビデンスをもつ」という感覚です。いままでのスタディグループでは、学術や教育に重点をおいたものが主流でしたが、歯科医院の在り方に方向を指し示したスタディグループは聞いたことがありませんでした。MID-Gは「歯科医院の『在り方』」を学べる場所だと感じます。和田:栗林先生が代表理事を務める4年間の抱負として、「アジアへのMID-Gの情報発信」というキーワードをお聞きしていますが、これはどのようなことでしょうか?栗林:先ほど話した、「歯科医院の『在り方』」を進めていくと、アジア諸国から注目されてくるかと思います。台湾、中国、韓国などに発信していくことで、アジアのネットワークができるようになると思います。これは、MID-Gのコースをそれらの国で開催するということではなく、歯科医院の「在り方」をアジアの人たちに発信し、アジア諸国の患者さんのためになればと思っているからです。私がこれからの4年間で何をするかといえば、その部分が強いと思います。 歯科医院の組織と在り方をリードしていく。その「在り方」をリードしていくには、学術や臨床、経営、教育が必要となるかと思います。図2 歯科医院の「在り方」に必要な6本の柱。

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