デンタルアドクロニクル 2023
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128 ClearCorrectは、「ClearPilot」という治療計画シミュレーションツール(ソフトウェア)と、「ClearQuartzTM」とよばれる素材でできたアライナー装置を用い、独自のアライナー発注システムにのっとって提供するStraumann社のサービスです。ソフトフェアの使いやすさとアライナー装置の着け心地のよさはもちろんのこと、サポート体制も充実しています。世界中の歯科医院で導入されているのも納得ですよね。導入から約5年になりますが、さまざまな魅力を感じています。図1 3層構造のアライナーマテリアル「ClearQuartzTM」ここが魅力❹耐久性に優れたアライナー装置 ブラキシズムが強い方の場合、アライナー装置が破損してしまうことがあります。ところがClearCorrectのアライナー装置では、そういったことはほとんどありません。素材がClearQuartzTMゆえによるものなのでしょう。強い食いしばりの力にも耐えられるので、多くの患者さんに使っていただけます。ここが魅力❷スキャナーオープンシステム ClearCorrectの場合、STL排出できればどんな口腔内スキャナーも対応可能なオープンシステムです。なので、口腔内スキャナーを持っている先生であれば、いつでも始められます。東京歯科大学卒業ニューヨーク大学大学院修了所属学会:アメリカ合衆国歯科矯正歯科医会、世界矯正歯科医会、日本矯正歯科学会、日本口蓋裂学会ClearCorrectでは、「ClearQuartz™」を使用。「硬・軟・硬」の3層構造で適度なしなやかさがあり耐久性にも優れているうえ、ステインが付きにくいため審美性も向上している。文野弘信(ふみのひろのぶ)東京都・医)DIO文野矯正歯科Quint Dental AD Chronicle 2023 昨今、アライナー矯正システムが急速に普及しています。Straumann社の「ClearCorrect」もその1つです。何が他と違うのか、なぜ選ばれるのか、いち早く導入した文野弘信先生に、(編集部)臨床から得られる実感を交えながらお話をうかがいました。 ここが魅力❶ ソフトウェア操作によるシミュレーションが容易 ソフトウェアの最新バージョンClearPilot 5.0には、さまざまな機能が追加されましたよね。コンパスによる方向指示や複数歯同時修正機能などですが、まるで自分の手を動かしているかのようにこれらの操作が可能です。操作するうえでストレスなく動かせることは、術者にとってとても重要なところ。バージョン5.0からスタートする先生は、本当にラッキーです。ここが魅力❸アライナー装置の枚数を少なく抑えられる 軽くてしなやかで、審美性や耐久性といった面でも優れているClearCorrectのアライナー装置ですが、この装置で術者としてもっとも魅力を感じるのは矯正力が持続する、すなわち力が弱まらない点です。これを可能にしているのが、3層構造であるClearQuartzTMだといわれています(図1)。他のアライナー装置では100枚必要なところを、50枚程度ですむのはすごいことです。文野弘信なぜ「ClearCorrect」が選ばれるのか~最先端のアライナー矯正システムの魅力に迫る~

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