Quint DENTAL AD Chronicle 202326れることは不可能なため、アシスタントに吸引してもらう作業が必要になってきます。そういった事情から排唾管を1本増設できる仕様変更は、私がAxanoを導入する追い風にもなりましたね。野沢:排唾管に限らずサクションも増設可能ですので、適宜用途に合わせて使い分けいただけます。タブレットの固定が可能となった点やライトの可動にもふれていただきましたが、細部の改良にも操作性の向上を感じていただけているのは、開発者冥利に尽きると思います。橋爪:Axanoにはマイクロスコープモードが搭載されているかと思います。操作性の違いについて教えてください。野沢:通常の設定よりも動きを縮小して緻密な調整を行いやすくした設定です。カーソルの動きも従来製品と比較して調整しやすくなり、フットコントローラーにて上下左右に動かせるハンズフリーの操作が可能です。また、従来製品には付与されていなかった機能を設定することが可能になり、ヘッドレストの調節やサクション吸引のオンとオフも先生の使い方に合わせてカスタマイズできます。橋爪:高級車に搭載されているような、個々人に合わせた形状や操作を登録できる機能が搭載されているイメージでしょうか。野沢:そのとおりです。当社の画像診断ソフト「SIDEXIS4」と連動することで患者さんの導入位置、診療ポジションの位置、頭の位置などの記憶が可能です。一度登録してしまえば毎回ユニットを調整する作業は不要になります。また、タッチパネルはスマート橋爪:それぞれの診療スタイルに合わせて好みの設定にカスタマイズできるフォンのアプリを調整するかのように、先生のワークフローに合わせて機能を自由に組み上げることができますので、最小限の動作で効率的な診療が可能です。何か飛躍的な進化があるというよりも、一連の治療ワークフローの一元化が大きな進化になります。 また、患者さんに治療を説明する際に活用できるパワーポイントや動画、画像をモニターに表示させる機能も搭載しています。表示させたモニター上に書き込みをすることも可能なので、より詳細な説明もしやすいですし、コミュニケーションツールとしても有効活用できると思います。 オールインワンで完結するAxanoは、IoT時代に適したデジタルデンティストリーを実現させた設計になっていると自負しています。先生方にとって診療に集中しやすいユニットを提案できると思います。人の形状を記憶するユニット自由度の高い操作性が効率的な診療を可能に一連の治療の一元化を可能にしたAxano
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