デンツプライシロナ株式会社TEL: 03-5114-1034https://www.dentsplysirona.comDentsply Sirona × 山﨑長郎 × 尾島賢治 巻頭特集2患者さんの3D撮影画像と光学的撮影データを組み合わせることで、睡眠時無呼吸症の治療のための口腔内装置の製作が容易になり、デジタルワークフローの一元化を実現。解析部位は異なる色で強調されるため、狭窄部位が判断しやすく、正確な検査が行いやすい。――本日はありがとうございました。尾島:その点デンツプライシロナ社の製品は、CT撮影や気道解析、顎関節の確認をはじめ、オールアプライアンスの製作まで一貫して提供できる製品ラインアップが充実していますね。 従来のワイヤー矯正治療はセファログラムでの分析が中心だったこともあり、私が歯科用X線CT装置に言及することに驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。私は、アライナー治療でマウスピースを作製するときに歯科用X線CT装置が必要になり、そのタイミングで「Axeos」を購入しました。CT撮影では主に歯根と顎骨を精査しますが、「Axeos」を導入したことによって詳細なデータ収集が可能になり、より具体的な治療プランニングを患者さんに提案できるようになりました。以前は、歯科用X線CT装置はどの機種も大差はないと考えていましたが、情報量の違いを実感しました。矯正治療をメインに行っている先生にとっても、歯科用X線CT装置の導入を検討する余地は十分にあると考えています。山﨑:私は歯科用X線CT装置を選ぶうえで①自分の使用したいソフトウェアが対応しているか、②診療を行ううえで満足できる性能を有しているか、③ソフトウェアの更新頻度――の3点に注視して選んでいます。充実した診療を行うために歯科用X線CT装置の重要性は今後ますます高くなると思いますが、歯科医院での導入率は約20%といわれていますので、さらなる普及は歯科界の今後の課題ですね。尾島:歯科用X線CT装置は、私が診療を行う目的以外にも患者さんへのコンサルテーションを行ううえでも重宝しています。患者さんにCT画像を見せることで治療内容も説明しやすくなりますので、治療の選択の幅も広がりました。 私が専門にしているアライナー治療がデジタルテクノロジーの恩恵を受けていることはいうまでもありませんが、矯正歯科分野にも歯科用X線CT装置が有用であることを今後も発信していきたいと思います。39
元のページ ../index.html#41