デンタルアドクロニクル 2023
49/188

DSD Digital Smile Design ―DSD Residency Tokyo December 2022開催図1 コーチマン氏。図3 DSDチームのCarmen Caballero氏。図6 木戸淳太氏。進め方として「患者プレゼンの18ステップ」「スマイルデザイン10ステップ」を解説。「Airway driven smile design」「コピーペーストデンティストリー」などが可能になると述べた。 治療計画のセッションでは、マドリッドと中継を行い、現地のDrとのシミュレーションソフトを通じたデジタルによる治療デザインの実際を供覧。データをもとに、咬合、補綴、ペリオ、矯正など多角的な視点から、チームで意見を交わしながらプランニングを展開する魅力を伝えた。図4 尾島賢治氏。図7 須田剛義氏。 さらに、実際に患者へプレゼンテーションする際のポイントを解説。よくある言葉や手を使っただけの説明では伝わっていないと指摘し、患者の“エモーショナル”に訴え共感を得ることが最重要と強調。実際に事前製作のシェルを会場で初めて装着したモデルの方を通じて、装着後の動画や写真の撮影から、画像を選定・編集し提示するまでのデモンストレーションを行い、装着前との変化を最高の笑顔の形で魅せることで、患者を一気にファンに変えてしまう極意を、余すところな図2 コーチマン氏によるハンズオン。図5 築山鉄平氏。図8 筒井純也氏。く提供した。 そして、DSDを用いたシミュレーションと治療計画により「矯正のみで対応」「矯正+修復+歯周外科で対応」「軟組織の欠損がある患者に対応」「ガミースマイルに歯周外科」「正中のずれを矯正で補正(インプラント、外科的矯正治療、圧下)」した例などを多数示した。 尾島氏のほかにも、コーチマン氏のDSDに魅了されたフォロワーが大勢いる。築山鉄平氏(福岡県、米国歯周病学会ボード認定医)、木戸淳太氏(福岡県、米国補綴専門医)、須田剛義氏(大阪府、米国補綴専門医)、筒井純也氏(大阪府、JIADS講師)らである。 須田氏はDSDアプリがローンチされたときからのフォロワーで、補綴をやるうえでの歯科技工士とのコミュニケーションツールとして使用し始めたという。コーチマン氏のコンセプトを日本国内でも伝えていくコースDGP (digital global prosthodontic)をJIADS内で開講した。 キーオピニオンリーダーとして活躍する築山氏は、DSDの活用により患者と医療者のギャップを埋め、再現性の高い治療のゴールが達成できると、その意義を語っている。 世界中の歯科医師から注目を集めるコーチマン氏とDSDからはますます目が離せないといえよう。コーチマン氏のつぎの来日が期待される。47日本にも多くのフォロワーが

元のページ  ../index.html#49

このブックを見る