ICOI（International Congress of Oral Implantologists）は1972年に設立された世界最大規模のインプラント学術団体であると同時に、インプラントの継続教育を提供する最大の機関であり、現在は世界で約25,000名の会員がいる。 2021年の11/3～5にかけてこのICOI World Congress 50周年記念大会が米国・ラスベガスで開催された。 2017年8月のカナダ・バンクーバー大会において、鈴木仙一先生が次期世界会長にエレクトされ、2019年8月のニューヨーク大会から今回の大会までの3年間の世界会長としての任務を無事に全うされた。 ご本人も退任式のスピーチでおしゃっていたが、コロナが同時期に重なってしまったことにより、いろいろな制限ができてしまったこと、何より、そのために日本でのWorld Congressが開催されなかったのは、JAID会員であるわれわれにとっても非常に残念なことであった。 現在も、このコロナの状況が続いているため本大会の総参加人数はコロナ前よりは少なかったものの、鈴木先生の有終の美を飾るためもあってか、JAIDからの参加者も見られた。少しずつ海外研修も平時を取り戻して行くと思われる。 また、今回は数名の若い日本の先生がICOI認定医を受賞された。以前よりもICOI認定医・指導医取得のプロセスが明確になってきているため、JAID会員で興味がある先生はチャレンジするのもよいかと思う。授賞式では米国のみならず、ヨーロッパ、アジアの先生方の受賞もあり、すべての先生が誇らしげであった。 ICOIは世界的にもっとも権威のあるインプラント学会であり、また、いろいろな国の医療従事者との交流の場でもある。われわれも好奇心と情熱を持って再び外に出ていき、最新の知識・技術をアップデートしていかなければ、治療においてもガラパゴス化してしまうのではないかという不安を感じる。 JAID会員の皆様も、ICOI World Con-gressに積極的に参加することで世界のインプラントの流れを共有していき、より良い歯科医療に結びつけていただければと思う。グローバルスタンダードを目指すJAID 2023ICOI World Congress 50周年記念大会での講演の様子。日本からも2名のICOI認定医が表彰された。63石井宏明JAID常務理事、東京都開業：医療法人社団ITSICOI WORLD CONGRESS 2022 - LAS VEGAS, NEVADAレポート
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