デンタルアドクロニクル 2023
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ぺリオ理事長 山﨑長郎 Yamazaki Masao日本臨床歯科学会の特徴 日本臨床歯科学会は、1980年に設立された「SJCD」が前身であり、スタディグループとして日本の臨床歯科の発展に大きく関与してきた。2018年から学会として新しいスタートを切り、日本全国12支部の2,000名を超える会員(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士)が「臨床と研究」の2本柱を軸に日々研鑽を積んでいる。臨床においては、各治療分野を高度なレベルで専門的に連携させ、一口腔単位を総合的に捉えながらゴールを目指す臨床歯科学を追求している。研究においては、毎年、本学会誌に多くの論文を発表している(2022年度第8巻:総説2本、原著論文3本、技術紹介2本、症例報告6本、海外論文1本)。 また設立以来、世界の学会と積極的に交流し、高い技術と情報を共有すべくグローバルな活動を続けており、2019年からはIFED(国際審美歯科学会)の会員として承認され活動している。さらに30年以上前から隔年で海外でのサマーセミナー(国際交流学会)も開催している。USC(南カリフォルニア大学)のセミナーを皮切りに、現在はその時代の厳選された世界のトップスピーカーを招聘し、常に新しい歯科医学を追求している。最新の活動内容 2022年7月15~17日、日本補綴歯科学会(以下JPS)と日本臨床歯科学会(以下SJCD)が共催学会となり、第131回学術大会が行われた。メインシンポジウムの山﨑長郎理事長、本多正明副理事長、土屋賢司専務理事をはじめ、多くのSJCDの先生が登壇された。その中で、JPSハンズオンコースに東京支部講師陣(土屋賢司顧問、大河雅之会長、北原信也副会長)が登壇。講義と実習を合わせて異例の3時間枠をもらい受け、大変な人気ぶりであった。これを機にJPSとSJCDは日本の歯科発展のため“臨床と研究の融合”という志を一つにし、共に全面的に協力し合う証として調印式を行い、『学術交流協定』を締結した。SJCDが長年取り組んできた“臨床と研究の融合”の実現に、そして今後のSJCDの進化につなげていく。 2022年9月23日、第7回日本臨床歯科学会学術大会が御茶ノ水ソラシティ(東京)にて行われた。会場に演者が集まり、53名の学会理事や各支部長、実行委員も来場し、ハイブリッドでの開催となった。今大会も、理事長講演を皮切りに教育講演1講演や研究発表4講演、臨床講演4講演を据え、充実した内容となった。またWebでは第7回学術大会と併せて示説発表も行われ、各支部から全12症例が提示された。90講師が語るプロフィール 1945年生まれ。1970年、東京歯科大学卒業。1974年、原宿デンタルオフィス開院。著書『咬合再構成 その理論と臨床咬合と全身との調和(編著)』、『エステティック クラシフィケーションズ 複雑な審美修復治療のマネージメント(著)』(ともにクインテッセンス出版)ほか多数。Basicマネージメントエンド矯正(アライナー含む)Advance補綴・咬合インプラント予防デジタル歯科日本臨床歯科学会(SJCD:Society of Japan Clinical Dentistry)は、臨床歯科医学の基礎の確立と最新歯科技術の習得・研鑽、医術の向上、ならびに医療人として人格形成に努力し、国民の健康管理に顎口腔系を通じて寄与する目的のために1980年代に設立された学会である。臨床・学術の両立により世界の歯科界を牽引する学会を目指す臨床力アップ  に直結! 話題の研修・セミナー情報!日本臨床歯科学会(東京支部)

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