118入れていた、という状況でした。 そのため、歯科衛生士さんもみんな疲弊していました。このままではいけないと思い、5年ごとにアポイントメントの時間を短くして、今は夕方5時の予約が最後で、6時には終わるようになってきました。 それとともに、現在ユニットが6台あるのですが、その1台ずつで患者さんの予約を取るようになりました。3台は歯科衛生士さんのメインテナンスのユニットで、残りは歯科医師のユニット。通常は、ところどころ空けておいて、急患の患者さんが入ったときにそこで対応できるようにしています。40年の変遷のなかで、いい方向に向いてきたと思います。――先生方はもともと歯周病治療がご専門なのですか。松下(至):もともとはインプラントから入りました。しかし、インプラントはパラダイムシフトが起きて、歯周病治療がちゃんとできないとインプラントはだめだなと。松下(純):僕は大学卒業後、プログラムの関係で大学病院と開業医という異なる環境を経験しました。研修期間は1年間で、半分は大学病院、もう半分は開業医での勤務という形で研修を行いました。その開業医は野戦病院のような環境で、他の先生が作成した治療計画がカルテに貼られたポストイットに書かれていて、それを見ながら「今日はこれをやるんだ」と、その場で確認をして治療を行っていました。 そういうところを見せてもらって経験できたことも、自分のなかではよかったかなと思います。その後、父の知り合いの吉竹弘行先生(兵庫県尼崎市)のところで5年間勤務をさせていただき、歯周病治療やインプラント、補綴治療歯周病のリスクを短時間で可視化する口腔細菌検出装置 オルコア 今回は、オルコアをご使用いただいている愛知県大府市の松下歯科医院へオルコア社の担当者がインタビューさせていただきました。松下歯科医院の過去と現在――初めに、松下歯科医院についてご紹介いただいてもよろしいですか。松下(至):開業当初は、ごく普通に患者さんを診ていた感じですね。当時から競争は激しかったので、新規開業だから患者さんにたくさん来ていただくことばかり優先して、自分の仕事を振り返る余裕はありませんでした。診療時間は朝9時から、夜7時の予約が最後だったんですけど、時間と患者数のコントロールができていませんでした。振り返ってみれば簡単なことですけど、来ていただくのがうれしいばかりに、キャパシティに対してオーバーフローした状態で患者さんをどんどん オルコア×松下至宏×松下純也【松下歯科医院(愛知県大府市)】歯周病のリスクを短時間で可視化する口腔細菌検出装置 オルコア
元のページ ../index.html#120