荒井昌海Masami Araiエムズ歯科クリニックMID-G最高顧問荒井:DS Core(ディーエス コア)は、デジタルデンティストリーのワークフロー全体を統合する、新しいオープンプラットフォームのクラウドサービスになります。 このクラウドサービスとは何なのか。身近なお話を例に出して説明しますと、昨年、ChatGPT(OpenAI)のような生成AIが登場し、大きな注目を集めたのは記憶に新しいと思いますが、このChatGPTもクラウド上で動作しています。他にも、IDとパスワードを入力して利用するインターネット上のサービスはすべてクラウドサービスを利用していますので、実はみなさんも知らない間にクラウドサービスを利用しているのです。実際、私も多くのインターネット上のサービス、つまりクラウドサービスを利用してIDとパスワードを使い分けています。 デンツプライシロナ社にも従来からコネクトケースセンター(以下、CCC)というインターネットを介して提携先にデータを送ることができるクラウドサービスがありました。このCCCは、送る側も受け取り側もお互いにマニュアルでアップロードもしくはダウンロードを行うシステムでした。これはドロップボックスのように資料を記録しておく場所(ストレージ)としてのクラウドサービスの利用というイメージだと想像しやすいでしょうか。 今回リリースされたDS Coreでは、後述するPrimescan Connect(プライムスキャン コネクト)などの口腔内スキャンデータ、そしてデンツプライシロナ社製のレントゲン装置で撮影されたデータが自動的にアップロードされ、患者さんごとのフォルダに管理されるようになりました。もちろん口腔内写真や動画、PDF、さらにSTLを含めた他社製品のデータも手動でアップロードすることで、まとめて管理することが可能です。そしてオーダーポータル機能で手間をかけずに歯科技工所などの提携先に発注することもできます。CCCでは、そのアップロードされたデータを確認するためにはダウンロードが必要でしたが、DS Coreではダウンロードしなくても、さらに各ビューワーソフトを保有していなくてもDS Core上でデータの閲覧が可能なシステムになっていまDS Coreはどのようなプラットフォームですか?Quint DENTAL AD Chronicle 202424デジタルデンティストリーのワークフロー全体を統合するクラウドサービスQ1デンツプライシロナが“未来の扉を開ける” Prime Solutionsとは荒井昌海 & 安藤壮吾
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