escan ConnectはCADソフトが使用できないという点です。DI Prim-escanのように購入後にCADソフトの機能を付加することもできないため、完全に口腔内スキャナーの機能に特化し、かつPrimescanよりも価格を抑えた製品になっています。つまり、歯科技工所との連携を前提にしている歯科医院にとっては、Primescanの口腔内スキャナーの高い性能をコンパクトなスペースかつ低価格で活用できるということになります。後処理工程まで自動化された歯科専用3DプリンターQ3荒井:Primeprint(プライムプリント)は3Dプリントを行うPrimeprintと、3Dプリント後の後処理工程を自動で行ってくれるPrimeprint PPU(ポストプロセシングユニット)の2台でひとつの3Dプリントシステムになっています。 現在歯科界で使用されている3Dプリンターは、材料のレジンを3Dプリンターのタンクに注入する際も、3Dプリント後の洗浄や硬化といった後処理工程も手作業で行うのが当たり前でした。Primeprintの材料交換はカートリッジ入れ替え式のためレジンに直接触れる必要がなく、プリント後はPrimeprint Boxを容器のままPrimeprint PPUに移動させることで、自動で後処理工程まで行ってくれます。そのため、人の手に触れるのは最終重合後の医学的に安全な状態になったものだけになります。このように、Primeprintは歯科専用に開発された3Dプリンターだけあって、歯科医療従事者が本当に扱いやすい設定とは何かをしっかりと理解したうえで開発されているのだと分かります。 そのうえで、3Dプリンターとミリング加工の使い分けですが、3Dプリンターは光造形ですので、マテリアルとしてはレジン系が中心になります。結果、テンポラリー的な装置はすべて3Dプリンターで製作し、最終的な補綴装置は従来通りにミリング加工で製作する。つまり、テンポラリーなのか、最終補綴装置なのかで、3Dプリンターとミリングマシンの使い分けを考えています。Prime Solutionsの活用が誰もがより良い歯科治療を提供できる未来に繋がるQ4Primescan Connectの特徴を教えてくださいPrimeprintの特徴を教えてくださいデンツプライシロナとPrime Solutionsに期待する歯科の未来像を教えてくださいQuint DENTAL AD Chronicle 202426コンパクトかつ高性能な口腔内スキャナーQ2荒井:もともとCERECシステムでは、大きなカートを診療室内で移動させて使用していました。しかし、やはり日本の狭い診療室のなかではその大きなカートを移動させることは大変であるという声も聞こえていたなかで、今回、ラップトップ型PCに繋げて使用できるPrimescan(プライムスキャン)としてPrimescan Con-nectが販売されたということです。Primescan Connectは診療室内での取り回しが良くなっただけではなく、携帯性・可動性が向上したことで、今後、さらに増えていく訪問診療なども含めて、使用できるシチュエーションが増えていくことは間違いないと思います。 ここで、コンパクトになった結果、口腔内スキャナーとしての性能が従来のPrimescanと比較して変化しているのかという点は気になるところだと思います。これに関しては、性能に変化はありませんので、安心してください。 ですが、注意が必要なのは、Prim-Primescan Connectラップトップ型PC接続の口腔内スキャナー高速かつ高精度な口腔内スキャナーであるPrimescanが、ラップトップ型PCとの構成でお求めやすい価格で登場。
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