デンタルアドクロニクル 2024
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嶋田理事長による挨拶。56総会・学術大会後の記念撮影。 さる7月8日(土)、9日(日)の両日、野村コンファレンスプラザ新宿(東京都)において、2023年ICOI日本支部総会・学術大会(明海大学歯学部主幹、鈴木玲爾大会長)が、「“With CORONA時代”におけるグローバルスタンダードの探求」をテーマに、300名を超える参加者を集め盛大に開催された。 ICOI(International Congress of Oral Implantologists)は、本部の米国を中心に世界各国支部を置き、25,000名以上の会員で構成されている世界最大規模のインプラント学術団体である。ICOI日本支部(嶋田 淳理事長)は2017年に設立され、日本における良質なインプラント治療の普及と教育活動を行っている。また、ICOIの学会誌「International Journal of Oral Implantology(IJOI)」は2021年時点でImpact Factor[3.654]と発表されており、歯科・医科領域において高い評価がなされている。 大会初日は、教育講演1で林 丈一朗氏(明海大)が「3-stepと3-zoneで対応するサポーティブ・インプラント・セラピー」、海外招聘講演でDr. Salah Hu-wais(米国、President of Versah®)が「Osseo Densification: Optimize the site-Optimize the Outcome」、特別講演でDr. Kwang Bum Park(韓国、President of MEGAGEN)が「New global standard for implant design」、依頼講演1で中村雅之氏(東京都開業)が「欠損歯列と欠損補綴を結びつけるための診査・診断の重要性」、シンポジウム1「Digital Solution for Implant Treatment」で丸尾勝一郎氏(東京都開業)が「インプラント補綴への口腔内スキャナの応用」、荒井昌海氏(東京都開業)が「IOSとインプラントフルブリッジ」、高橋 由氏(東京都開業)が「Matching ―重ね合わせによる、歯科医療の劇的変化―」と題し、それぞれが講演した。 大会2日目は、シンポジウム2 アジアンリーダーズでDr. Young Sam Kim(Gangnam dental office/GIIA Gang-nam international implant academy)が「Pre-Extractive osteotomy technique for immediate implant placement in molar area」、Dr. Michael Tsao(Founder of CEREC Asia Training Center/Own-er of Sweet Space Dental Clinic)が「Im-plant in esthetic and function: Implant in anterior and posterior area with bone core technology」、教育講演2で横瀬敏志氏(明海大)が「骨を作ることも壊すこともできるレーザーの魅力―Osteo-immunologyからPhotobiomodulationを考える―」、シンポジウム3「Graftless Solution for Implant Treatment」で有賀正治氏(長野県開業)が「エクストラワイド・ショートインプラントを用いたグラフトレスサイナスリフトコンセプト」、橋村吾郎氏(東京都開業)が「The para-digm shift for the “All-on-4” concept」、安藤正実氏(東京都開業)が「極度に萎縮した上顎骨に対するImmediacy Zygoma Implantの進化」、依頼講演2で林 揚春氏(東京都開業)が「抜歯即時埋入、即時荷重の原理、原則」について豊富な画像と動画を交えながら解説した。   (クインテッセンス出版・編集部)JAID特集  2023年ICOI日本支部総会・学術大会レポート

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