QRコード① 災害関係記事(無料)はこちらからQRコード② 日本国際歯科大会・若手セッションの振り返り配信はこちらから4 長かったコロナ禍も一定の収束を迎えたのも束の間、新年早々、令和6年能登半島地震の発生、そして翌日には羽田空港事故が起こるなど、2024年は激動の幕開けとなりました。この未曾有の事態が少しでも好転するよう、心よりお祈り申し上げます。とくに前者に関しては2011年の東日本大震災以降、大規模災害への対応に関する情報などを継続的に発信しており、歯科の出版社として出来うる情報提供を行っていく所存です(QRコード①)。 さて、昨年は弊社の書籍、雑誌、新聞をご購読いただくとともに、多くの先生方に第9回日本国際歯科大会2023およびワールドデンタルショー2023にご来場いただきまして誠にありがとうございました。おかげさまで歯科大会は10,411名、デンタルショーはのべ54,000名以上の参加者を集め、盛大に開催することができました。参加者の皆様からはアフターコロナの歯科の祭典を楽しめたとのお言葉を多くいただき、社員一同うれしく思っています。大会テーマ「No Dentistry, No Wellness!」は、今後の歯科界がもつべき気概ではないかと考えます。なお、歯科大会の若手セッションについては振り返り配信を行っておりますので、ぜひご覧ください(QRコード②)。 あらためて歯科界に目を向けますと、診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等のトリプル改定でどこまで国民の健康を支える健康保険制度が真っ当な方向性を示すのか、変革が始まろうとしています。また「時間外労働の上限規制」が大きな影響を与えるといわれている「2024年問題」において、物流業界・建築業界の動向はけっして他人事ではなく、働き方改革の過度ともいわれる進展は、歯科界の根幹をも揺るがしかねません。さらに、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士とも入口である大学・専門学校などの入学者の定員割れ、それにともなう人手不足、ひいては医療の質の低下にどのように立ち向かっていくかが問われています。 国際歯科出版社である弊社が何をできるのか? グローバルスタンダードな情報を正しく伝えるのは当然として、諸外国の情報を日本の保険制度下でどのように歯科医療従事者にわかりやすく伝えるのかということも重要になります。 また、世界に類を見ない超高齢社会であるわが国の医療は世界からも注目を集めています。米国や欧州だけでなく、アジアへの発信も弊社だからこそできる役割があると考えています。そして世界に冠たる国民皆保険制度の維持に向け、骨太の方針2023ではいわゆる国民皆歯科健診が一歩進んで明記され、歯科界の今後の大きな起爆剤になる可能性も秘めています。しかし、その前に取り組むべき課題は山積しているため、国民の日々の健康増進に向けて、辰年ではありますが牛歩で進んでいかなければなりません。 最後に社員一同、精査された情報の提供に努め、歯科医療従事者のお役に立ちたいと考えております。ひいてはそれが国民の健康増進、生涯にわたり幸せな人生を歩む一助となると信じて。本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。クインテッセンス出版株式会社 代表取締役社長北峯康充No Dentistry, No Wellness! はつづく国民の健康に寄与する歯科医療を正しく伝えたい
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