図2 シャルジャ大学における栗林氏講演の案内。図3 アライン社にて研修参加メンバーの集合写真。 2023年9月、MID-Gはコロナ禍後初めての海外研修を実施しました。研修先は、イスラエルはアライン・テクノロジー社の開発最前線である工場でした。口腔内スキャナ「iTero」の製造工程であったり、現地の歯科医師による講演を聴講したりと、実りの多い時間となりました。 MID-Gメンバーの誰もが初めて訪れた国、イスラエル。2023年時点では日本からの直通便がなく、今回はドバイ経由とロンドン経由の2つのグループに別れての旅です。筆者はロンドン経由でイスラエルに入国しましたが、2泊したロンドンでは現地の歯科医院(図1)を見学させてもらうこともできました。また、ドバイ経由のメンバーは、シャルジャ大学歯学部を見学し、それぞれ海外の歯科事情を肌で感じることができました。MID-G代表の栗林氏は同大学で講演も行い(図2)、MID-Gコンセプトを世界に発信することもできました。 アライン・テクノロジー社の工場は、規模としては特別大きくないものの、建物内に従業員およびその知図1 ロンドン市内の歯科医院。人を対象とした歯科医院があり、臨床現場でどのようにiTeroを使用しているのかも実際に見ることができました。また、世界中で発生するiTeroに関するさまざまなエラーのすべてがイスラエル工場に集められ、解析されるとのこと。さらに、最新開発機器も見せていただき、開発部署のスタッフにはこれからのiTero開発の方向性などについて講演していただき、今後のデジタル化の発展がますます楽しみになりました(図3)。 最後に、研修参加メンバー全員でエルサレムを観光し、嘆きの壁やイエス・キリストの墓など、歴史的価値の高い建造物を見てきました。また、現地の名産を食すなど現地のさまざまな文化に触れられたことは、歯科医師としてのみならず人として大きな財産となりました。 海外研修はこれまでペンシルベニア大学、ハーバード大学などで行っています。参加者数は30名程度で、不定期開催ではありますが今後も継続する予定です。Quint Dental AD Chronicle 202465河底晴紀 Seiki Kawasoko 医療法人社団 河底歯科・矯正歯科 理事長MID-G×alignイスラエル海外研修
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