87講演後には、活発なディスカッションが行われた。いずれの演者も素晴らしい講演だった。講演会後のJIADS Nightでは、全国から大勢の先生方が集まり、交流を深めた。講師が語る講演は、立ち見がでるほど盛況であった。演者、座長の先生方。 12月2日〜3日には、「第30回JIADS総会・学術大会」を開催し、本年はイタリアからDr. Stefano Parma-Benfenati、Dr. Marisa Roncatiを招聘し、知識をアップデートできる充実した大会となった。2024年に向けてよりステップアップできた年となった。研修コースとフォローアップ JIADS研修コースには、ぺリオ6カ月コース、補綴6カ月コース、エンドコース、インプラントコース、Perio&Implantアドバンスコース、ハイジニストコースがあり、さらにDGP(デジタル)、BPS(義歯)、包括歯科治療セミナーも開催している。それぞれ、治療結果の永続性を獲得するための、基本に則った考え方と手技の習得を目指したコースとなっている。 コース終了後は、JSCO(JIADS study club Osaka)やJSCT(JIADS study club Tokyo)をはじめとした各支部の勉強会に参加することができ、充実したフォローアップを受けることができる。さらに講師の先生も含め、多くの先生方との親睦も深められる。これらの勉強会では先生方のケースプレゼンテーションを見たり、自身の症例の相談をすることで、コースで得た知識を日常臨床に生かすことができる。また知識を実際の臨床治療へと結びつけるために、実践的で親身な指導とディスカッションにふれる機会を得られる。ぜひ多くの方に参加していただきたい。JIADSの目指すもの-コンセプトに基づいた予知性の高い治療- JIADSでは、「コンセプトに基づいた予知性の高い治療」を実践することで永続性のある治療結果を目指している。近年、さまざまなマテリアルや術式が開発、紹介されているが、治療の根幹をなす部分の考え方には大きな変化がない。すべての基本となる診断力、技術力をそれぞれのコースや勉強会を通じてJIADSに参加した先生方と共有していくことで、治療に携わった患者の口腔内の健康を生涯にわたって維持していきたいと考えている。 上述したようにJIADSでは主に東京と大阪においてさまざまなコースを開催している。ペリオと補綴治療を基本に、多岐にわたる治療オプションを習得することでインプラント治療や矯正治療も含めた包括的な総合治療を実践することができるようになる。 これまでにJIADSのコースを受けた方は延べ10,000人を超えている。これからもより多くの歯科医師や歯科衛生士に、JIADSの治療コンセプトとそれに付随した技術をお伝えするとともに、世界に向けて積極的な情報発信を行っていきたいと考えている。臨床力アップ に直結! 話題の研修・セミナー情報!臨床力アップ に直結!臨床力アップ に直結!臨床力アップ に直結!JIADS35周年記念講演会
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