歯科衛生士 ダイジェスト見本誌2024
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4 & (0特集1不整脈DHが確認すべき主なポイントがわかる心房細動(不整脈)(P.38)(P.36)8『歯科衛生士』ダイジェスト見本誌2024あるあるシーン別後輩指導のコツ﹇前編﹈有病者チェックUPDATE慢性(CK虚血性心疾患高血圧April 2023 vol.41~50歳31~40歳21~30歳11~20歳30706050402010定価1,650円(本体1,500円+税10%)2023年4月10日発行 毎月1回10日発行(通巻556号)ISSN0911-9574全身疾患別チェックリスト47 2023/03/13 9:46(文献1を改変して作成)見える。つかめる。明日の臨床が楽しくなる!歯科衛生士のためのビジュアルマガジン特集連動付録全身疾患別チェックリスト2023 vol.474新連載歯周治療の確実性を高める! “もっと見える”マイクロスコープのTips誌上先輩力アップ研修あるあるシーン別後輩指導のコツ前編P034-049_DH04_toku1.indd 352023/03/13 9:44とじ込みDL付録全身疾患別チェックリスト今号の特集1「有病者チェックUPDATE」に掲載された有病者に対する初診時、歯科処置時にDHが確認しておくべき事項について疾患別にまとめました。医療面接時などにご活用ください。[監修]大渡凡人(九州歯科大学リスクマネジメント歯科学分野口腔保健・健康長寿センター教授[兼任]・歯科医師)すべての有病者に対して、﹇監修﹈大渡凡人使い方特集1に掲載されたDHが確認すべき有病者の注意項目をまとめました。コピーまたはDLしてお使いください。やさしい声かけをするなど痛みや恐怖感などのストレスを最小限にするよう心がけてください。すべての患者さん1高血圧の患者さん(P36・37掲載)2心房細動の患者さん(P38・39掲載)3 虚血性心疾患(狭心症・ 心筋梗塞)の患者さん(P40・41掲載)4糖尿病の患者さん(P42・43掲載)初診時歯科処置時初診時歯科処置時初診時歯科処置時初診時歯科処置時お薬手帳の有無・内容を確認する血圧・脈拍・SpO2を測定する血圧>180/120mmHg*▶医師に降圧を依頼する血圧>180/120mmHg*▶歯科処置は中止し、医師に降圧を依頼する悪心、嘔吐、痙攣、意識障害をともなう著しい血圧上昇▶高血圧緊急症を疑い119番ワルファリン、直接経口抗凝固薬(DOACs)の処方を確認する脈拍数>120回/分*▶医師にコントロールを依頼する(原則として)ワルファリンあるいはDOACsの服用は止めない出血をともなう歯石除去は少しずつ、止血を確認しながら行う抗血小板薬の処方を確認する心筋梗塞の発症時期を確認する(原則として)抗血小板薬の服用は中止しない心筋梗塞後2ヵ月以内は応急的処置を除き歯科処置は延期するHbA1cを確認する糖尿病性腎症(糖尿病による慢性腎臓病)の有無と重症度を確認するインスリン、スルホニル尿素薬、速効型インスリン分泌促進薬が 処方されているか確認する▶処方されていたら低血糖に注意する低血糖による交感神経症状を確認したら、砂糖入りジュースやブドウ糖を服用させる5慢性腎臓病(CKD)・透析の患者さん(P44・45掲載)糸球体濾過量を確認する初診時原因疾患(糖尿病など)を確認する(透析患者さん)透析曜日を確認する鎮痛剤が必要な場合はアセトアミノフェンが選択されているか確認する(透析患者さん)歯科処置は透析翌日に行う歯科処置時6 脳血管障害(脳卒中)の 患者さん(P46・47掲載)(透析患者さん)カフはバスキュラーアクセスのない腕に巻く(透析患者さん)体位変換は段階的に行う機能障害(運動機能障害、嚥下障害など)を評価する併存疾患(高血圧、心房細動など)を確認する背景疾患(とくに高血圧)に対応する脳血管障害の前兆と警告症状であるFASTが現れたら119番初診時歯科処置時*目安であり、この値以下でも対応が必要な場合があります。歯科衛生士2023年4月号とじ込み付録 ©QPCDH04_furoku.indd 12023/03/13 8:5851~60歳61~70歳71~80歳81~90歳91~100歳(%)80P034-049_DH04_toku1.indd 34高血圧糖尿病脳血管障害虚血性心疾患慢性腎臓病(CKD)・透析有病者チェックUPDATE(狭心症・心筋梗塞)(P.40)APPE_P034-049_DH04_toku1いて来院された」患者さんだからといって、健康だとは限らないわけです。 患者さんを取り巻く医療の状況が変わりつつあるなかで、歯科医療における「安全」を確保するには、患者さんがもつ疾患と、その治療方法(薬剤を含む)を理解したうえで、医学的エビデンスに基づいたリスクマネジメントをしっかりと行わなければなりません。 そこで本特集では、多くの情報のなかから歯科臨床で遭遇する可能性の高い全身疾患について、最新情報も含めて解説します。DHが確認すべき主なポイントがわかる1~10歳342023年4月号よりDHに必要な知識を全身疾患別にまとめました 「安全」は医療における最重要項目です。しかし、歯科医療における「安全」の確保は、昔ほど簡単ではなくなりました。理由は2つあります。1つは高齢化です。複雑で重篤な全身疾患をもち、多数の薬剤を服用・使用している高齢者が一段と増えています。これにより、全身疾患の把握と対応が以前より難しくなっています。もう1つの理由は医療技術の著しい進歩です。たとえば、重篤な心疾患で外出もできなかった方が、新薬、CRT*1や補助人工心臓のようなデバイス、あるいは新しい手術方法などにより、歩いて外来を受診できるようになりました。つまり、「歩*1 CRT:Cardiac Resynchronization Therapy:心臓再同期療法の略で、重症心不全に対する新しいペーシング療法。 図1は、本特集で解説する全身疾患の年齢別有病率について、ある歯科大学附属病院に来院した患者さんを対象に調査した結有病率について果1です。1施設での調査なので、地域や施設の違いにより若干の差異はあると思います。しかし、この結果は、循環器疾患や脳血管障害などに関する信頼度の高い報告2と同じ傾向がみられましたので、本特集ではこの結果をもとに解説します。図1 全身疾患の年齢別有病率2019年に、ある歯科大学附属病院に来院した患者さん(N=1,704)の全身疾患有病率を年齢層別にグラフ化したもの。本特集で対象とした全身疾患は、すべて年齢とともに有病率が上昇する傾向を示した。なお、ここでは心房細動は不整脈に含まれるものとして、統計を行っている(年齢による増加傾向は同じ)。APPE_P034-049_DH04_toku1.p1.pdfチェアサイドですぐ使えるように疾患別にまとめています。DHに必要となる全身疾患の知識と最新情報を、全身疾患に強くなる!

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